2013 Fiscal Year Research-status Report
新規血小板活性化受容体CLEC-2の悪性グリオーマの増殖能及び浸潤能への関与
Project/Area Number |
24592156
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
佐藤 浩企 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (50596997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川瀧 智之 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (20303406)
尾崎 由基男 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (30134539)
井上 修 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (00432154)
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Keywords | CLEC-2 / ポドプラニン / グリオーマ |
Research Abstract |
本研究分担者の協力のもと、CLEC-2欠損骨髄キメラマウスの作成およびCLEC-2欠損血小板を抽出を行った。 また、グリオーマ細胞におけるポドプラニンの発現については、細胞株でのフローサイトメトリーと、摘出標本での免疫染色を行い、ポドプラニンの発現を確認した。 更にグリオーマ細胞株の中から、ポドプラニン発現を確認した細胞を用いてCLEC-2血小板の有無におけるグリオーマの浸潤能と増殖能の判定を行った。しかしながら細胞株の違いによる結果のばらつきがあるため、新たにポドプラニンのノックダウンの手法を取り入れ、同じグリオーマ細胞株の中でのポドプラニンの有無によるCLEC-2血小板との反応による腫瘍細胞の浸潤能と増殖能の判定を行う実験系を確立し、現在その実験を進めている。 この結果で、グリオーマの浸潤能または増殖能におけるCLEC-2の影響が確認できれば、in vivoでの実験にも着手する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでの結果で、グリオーマ細胞株の違いによる実験結果の差が予想よりも大きかったため、同じ細胞株での違いをみる必要性があると判断した。このため、ポドプラニンのノックダウンを新たに実験系に追加して行っているため、予定よりも進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の研究を進め、データの蓄積と解析を進める。 有意義な結果がえられれば、更にマウスを用いたin vivoの研究にも着手していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初計画していた実験が予定よりも遅れたため、予定していた実験を消化できなかったため、試薬やKitの購入が予定通りに進まなかったために、次年度使用額が生じた。 今年度、新たに必要とされる実験系に使用する試薬やKitの購入を行うための研究費として使用する予定である。
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