2013 Fiscal Year Research-status Report
実・仮想両空間相互介入型の先進的ナビゲーション技術の開発
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24592158
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
藤井 正純 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10335036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 健策 名古屋大学, 情報連携統括本部, 教授 (10293664)
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Keywords | 3D virtual image / image-guided surgery / skull base surgery |
Research Abstract |
本研究課題は、高度な画像処理を行う新たなナビゲーション技術の創出にある。本年度はWindows 7ベースでのソフトウェアの調整作業・マッキントッシュコンピュータを用いた画像処理ルーチンの開発を行い、以下の2つのプロジェクトを施行した。 1.3Dバーチャルナビゲーション開発:3Dバーチャル技術を用いた手術前シミュレーション実験を5例に対して施行した。また1例については3Dモデルプリンターを用いたモデルを作成して、最新バージョンを搭載したInteractive Navigationを用いた頭蓋底骨切りを施行した。手術手技施行者側の習熟により、リアルタイムの手術場面に近い3D画像表示の実現可能性が示された。本技術の成果は、第22回日本コンピュータ外科学会において発表し、2013年度講演論文賞・最優秀賞受賞として高い評価を取得した。 2.術中MRI画像のノイズ低減技術開発:3D画像生成・正確な術中診断・ナビゲーション画像向上のためには、術中MRIなど画像のノイズ低減技術開発が必須であり、これについては、Non-local means 3D filterを用いた画像技術改善を行った。本技術の成果は、学会発表ならびに論文として発表を行った。 以上の成果は、本研究の目的達成のための重要な基礎技術となるとともに、技術単体はわかりやすい術中のナビゲーション画像提示、術中画像診断精度向上に寄与するものと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
術中の実空間情報情報および仮想空間情報の相互介入技術については概ね当初想定された範囲の技術水準が得られている。3D実体モデルを用いた検証により、光学式ならびに磁場式の位置情報取得、レジストレーション機能、視点機能、3D画像上での位置提示機能、各機能が良好に動作することが確認され、かつ、術具の先端情報を登録した上で、術具先端情報により仮想的な骨切を行なってリアルタイムに表示することが可能であった。表示に関するタイムラグは臨床上問題のない程度であり、プログラムは安定して動作した。
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Strategy for Future Research Activity |
3Dプリンターによるモデルを用いた精度実験の施行を行い、これについて十分な結果が得られた場合には、臨床例での実行を予定する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度予定している3D実体モデルを使った研究のための予算について確保するため、予算調整を行った。 3D実体モデルを使った研究、本研究の総括についての発表等を予定している。
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