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2014 Fiscal Year Annual Research Report

難治性てんかんにおけるSV2Aおよびシナプス小胞放出機構障害の検討

Research Project

Project/Area Number 24592169
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

花谷 亮典  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60304424)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 湯之上 俊二  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (20404478)
菅田 真生  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70437961)
有田 和徳  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90212646)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsてんかん / SV2A / SNARE関連蛋白 / FDG-PET
Outline of Annual Research Achievements

シナプス小胞蛋白SV2Aには抗てんかん薬レベチラセタムが特異的に結合するが、てんかん発現における役割を含めて、SV2Aの機能はいまだ不明であり、解明が待たれている。
研究期間を通じて、①難治性てんかん患者の手術摘出標本を用いて、免疫染色によりてんかん原性領域、過敏性の高い領域におけるSV2A発現とSNARE関連蛋白やグルタミン酸・GABA受容体の発現との関連、②SV2A、SNARE関連蛋白、グルタミン酸・GABA受容体の発現と、臨床的検査であるSPECT/PETによる脳循環代謝・GABA受容体異常との関連、についてそれぞれ検討を行った。
SV2Aの低下は、新皮質てんかんのてんかん原性近傍、新皮質てんかんの過敏性が高い部位、側側頭葉てんかんの外側皮質における過敏性の高い領域、側頭葉てんかん外側皮質の過敏性が低い領域の順に顕著であった。他のSNARE関連蛋白に変化は見られなかった中で、SV2Aが最も低下していた新皮質てんかんのてんかん原性周囲領域では、synaptotagmin-1の低下が見られた。これは以前に報告した自然発症てんかんラットでみられたものと同様の変化であった。SV2Aは広範囲に低下するのに対し、synaptotagmin-1の発現低下はてんかん焦点周囲に限局しており、不可逆的な焦点形成にはSNARE関連蛋白障害が関与していると考えられた。
また、SV2Aの低下領域に一致して、脳機能不全を意味するFDG-PETの低代謝がみられ、てんかん焦点周囲に広範にみられる脳機能不全領域では、SV2Aを介したシナプス小胞放出機構が障害されていることが示唆された。

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Published: 2016-06-01  

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