2012 Fiscal Year Research-status Report
脳神経外科手術中の無侵襲型眼球運動モニタリング装置の開発及び臨床応用に関する研究
Project/Area Number |
24592170
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
和田 司 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00275570)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 淳 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90445114)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脳神経外科 / 術中モニタリング / 眼球運動 |
Research Abstract |
平成24年度はセンサー部分の作成を行った。試作したセンサー部分は、健常者を対象にした動作試験を行っている。本研究に用いるセンサーでは数カ所の感知部分が眼球運動に伴って反応する必要があるが、現在その感度調整と試行を行っている。 臨床試験においては、本研究は本学倫理委員会の承認を得た。 現存する単センサー型の試作機の臨床応用を続けている。 試作機は、実際の脳神経外科手術において用いられた。患者へのセンサー部分の装着にはほぼ問題なく行えている。ただし、患者の顔面の形状は様々であるため、センサーの装着には各症例毎に眼瞼の過度な圧迫を押さえつつ、眼瞼への圧着を確保しなければならず、微調整が必要になっている。 また、センサー反応の偽陰性を防ぐための、センサー感度調整は、全く個々の症例毎に異なり、感度調整を簡略化または、システマティックに行うことが課題である。 試作機においては、刺激に対して、何らかの眼球運動が生じたことを眼瞼上の圧変化を用いて捉えている。従って、反応表示は個々の刺激に対応していない。これを改善するために、刺激に対して生じる、反応一回毎に波形表示できるように表示ソフトを改善した。これにより、刺激頻度と、表示波形より、モニタリングが刺激による反応を示しているかについての確証を得られやすくなったと考えている。ただし、臨床応用においては、波形表示では実用に耐えず、ビープ音などのアラート機能をつける必要があると考えており、アプリケーションの改良を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
センサーの作成:現在作成中であり未達 アプリケーションの開発:刺激に対する反応を波形表示できるようになった:達成 臨床応用:脳神経外科手術において試作機によるモニタリングを行った:達成
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Strategy for Future Research Activity |
センサー部分の作成を進める。 アプリケーションの改良:現在、反応の波形表示は可能になっているが、偽陰性を区別するための波形解析を行う必要があり、さらに試作および試行が必要である。 臨床応用:試作機を用いてさらに、臨床応用時の問題点を探る。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
センサー、モニタリングシステムの開発 モニタリングデータの解析
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