2013 Fiscal Year Research-status Report
人工関節再置換率抑制を目指す、マイクロRNA・EP4作動薬併用による新規治療法
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24592245
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
小坂 泰一 東京医科大学, 医学部, 講師 (10328213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 謙吾 東京医科大学, 医学部, 教授 (10246316)
澤地 恭昇 東京医科大学, 医学部, ポストドクター (20571152)
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Keywords | 人工関節弛緩 / miRNA array / real time-PCR |
Research Abstract |
(目的)平成24年度はEP4の活性化によって発現変動するmiRNAの探索を行ったが25年度は症例数を増やし、またその際抑制され、今後のターゲットとなるべきサイトカイン群の検討を行った。 (方法) 平成24年度に準ずる。PLFs患者由来fibroblastを、A群: コントロール群 (EP4 agonist-, IL-1b-)、B群: EP4 agonist 刺激群 (EP4 agonist+, IL-1b-)、C群: IL-1b刺激群 (EP4 agonist-, IL-1b+)、D群: EP4 agonist/ IL-1b刺激群 (EP4 agonist+, IL-1b+) に分けて培養した。EP4 agonistは1 μM、 IL-1bは10 ng/ml で用い、24時間培養後total RNAを回収しmiRNA array (Agilent) を行った。発現解析は各症例においてB群/A群、D群/C群の値を算出し、2倍以上または0.5倍以下となっているmiRNAを変動ありとした。同時にreal time-PCR 法により、先行研究で人工関節のaseptic prosthesis looseningに関与すると判断したIL8,MCP1,RANKLEのmRNAレベルでの変動を検討した。(結果と考察) PLFsへのEP4 agonist 刺激では、miR-132-3pが有意に上昇した。さらにIL-1b 存在下でのEP4 agonist 刺激ではmiR-155-5pは有意に減少した。またEP4の活性化によってMCP1,IL8,RANKLEはmRNAレベルで抑制された。すなわちこれらのmiRNAはPLFsの活性化によるAPLの進行をMCP1,IL8, RANKLEを抑制することで制御する可能性があり、次の段階での動物実験におけるターゲットになると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
EP4の活性化によって発現変動するmiRNAの探索と、その際ターゲットとなる要素の絞り込みはほぼ終了した。現在おもにラットを用いた人工関節弛緩モデルを作成中であり、最終年度は上記の確認を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
PLFsにおいてEP4の活性化によって発現変動するmiRNAの探索と、その際ターゲットとなる要素の絞り込みはほぼ終了した。現在おもにラットを用いた人工関節弛緩モデルを作成中であり、最終年度は上記の確認を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度予算にて購入したmiRNA array (Agilent) とすでに使用中のrealtimePCRキットでまかなえたため。 平成26年度に計画している動物実験、および結果の解析のため、残りの予算を用いる予定である。
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Research Products
(2 results)