2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24592251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
伊藤 浩 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80261296)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 丈夫 旭川医科大学, 医学部, 理事 (10165847)
谷野 弘昌 旭川医科大学, 医学部, 助教 (70422045)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際研究者交流 / アメリカ合衆国 |
Research Abstract |
研究課題 股関節各軟部組織の安定性に対する貢献度の評価に対し、まず、日常生活動作である股関節屈曲位・外転位・伸展位・中間位で評価するため、各肢位で屍体股関節を固定できる固定器具を作成した。研究計画内では、肢位に関して、(1)伸展20°・内外転0°・内外旋0°、(2)屈曲110°・外転30°・外旋45°、(3)伸展0°・外転20°・外旋45°の3つとしていたが、3肢位をすべて行う固定器具の作成は予算内では困難であったため、(1)伸展20°・内外転0°・内外旋0°(2)伸展0°外転30°内外旋0°(3)屈曲60°・内外転0°・内外旋0°(4)屈曲0°・内外転0°・内外旋0°の4つとした。その結果、蹲踞の姿勢による影響や4の字動作の影響については計測できなくなったが、より基本的な動作である屈曲・外転の影響を考察できるようになった。実験系の妥当性を評価するため、(4)の動作を加えて、研究者の全研究と比較できるようにした。 固定器具下で、STMが正常に動作することを確認した。 当初、本邦ナカシマメディカルとの共同で行うとした実験は、屍体股関節を入手することが困難であったことから変更を要した。H24年6月にアメリカフロリダ大と提携し、フロリダ大でのIRB・共同研究の申請し、H24年8月に許可。H24年8月下旬に屍体4体8股関節をアメリカで購入し、アメリカフロリダ大学と共同でデータ収集を行った。データ収集は、8月26日~9月9日の日程で行われた。8月26日より屍体の前処理と水平面方向へのストレスを取り除くXYスライディングテーブルを作成。8月28日より各股関節の引っ張り試験の計測を行った。1日1~2股関節の計測を行った。 現在、計8股関節の動作に関してデータを収集し、現在解析中である。 15股関節程度を予定していたが、結果解析ののち、必要十分な屍体股関節実験をH25年度に改めて行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
股関節を固定する装置の作成に難渋したが、おおむね希望通りの肢位で股関節固定が可能になった。 MTSマシンを用いて、股関節各肢位で、軟部組織の貢献度(引っ張り張力に対する抵抗)を計測できた。 結果を解析中で、H25年度中には、学会発表・論文作成に取り掛かれる見通しである。
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Strategy for Future Research Activity |
H24年度には、8股関節を使用したが、屍体の状態と固定器具の不具合から、 1例はデータ対象外となり、7股関節に関して解析中である。 当初の予定では15関節を予定していたが、統計学的有意差にもよるが 予算の範囲内で屍体の追加・実験の追加を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
屍体の購入 3体6股関節(1800×3=5400)ドル(54万円) を追加し、13股関節とする。 旅費等、不足分に関しては、研究者が捻出する。
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