2012 Fiscal Year Research-status Report
コンドロイチン硫酸合成酵素に着目した変形性膝関節症の新たな病態の解明
Project/Area Number |
24592258
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
松本 和 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (40422711)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 変形性膝関節症 / コンドロイチン硫酸 |
Research Abstract |
今年度の目標である、#1.コンドロイチン硫酸合成酵素のシークエンス条件の検討.#2.コンドロイチン硫酸合成酵素のQPCR条件の検討.#3.コンドロイチン硫酸鎖長のスクリーニング法の確立.は順調に進んでおり、症例から採取した軟骨組織を使用し解析を開始している。 #1.コンドロイチン硫酸合成酵素のシークエンス条件の検討では、primer3を使用しプライマーを設定、PCRが行えることを確認した。ターゲットであるCHSY1はEXONを3つ持っており、特にEXON1はGC richでありシークエンスに工夫が必要な見込みである。 #2.コンドロイチン硫酸合成酵素のQPCR条件の検討では、プラーマー、条件設定は終了し、遺伝子発現を検索中である。 #3.コンドロイチン硫酸鎖長のスクリーニング法の確立では、症例から得られた軟骨組織からコンドロイチン硫酸を精製し、これをアイソトープラベル後にHPLCを行うことで分子量を測定できる方法を確立した。 今後は上記方法を使用して、結果が得られるまでのNまで研究を遂行し、結果がでた時点でコンドロイチン硫酸鎖長、変形の程度、遺伝子発現、軟骨の変性の程度などのパラメーターを使用し、関連性があるかどうかを検討する予定。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
予想以上に実験のスタートアップがスムーズに進み、そのためか研究は予想以上に順調に進んでいる。今後はサンプル数を増やし、ある程度の時点で本研究の目的である、 1.変形性関節症患者のgenomic DNA, 軟骨cDNAライブラリーを作成し、コンドロイチン硫酸合成酵素の遺伝子異常、発現異常の有無を明らかにする。 2.変形性関節症患者でのコンドロイチン硫酸異常(鎖長の変化)の有無を明らかにする。 3.変形性関節症の重症度とコンドロイチン硫酸合成酵素の遺伝子異常、発現異常、コンドロイチン硫酸鎖長との関連性について解明する。 を検討したいと考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は初年度に確立した方法を使用し、サンプル数を増やすことである。 実験の方向によるが、in vitroの実験系が必要になった場合、あらたに細胞ストレッチを行う機器の購入が必要になる可能性がある。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度同様に、実験に要する消耗品の購入、および学会出席などに使用予定。 計画であげていたHPLCは、現時点では細胞ストレッチ機器へ変更の可能性あり。 また、前年度からの繰越金96390円が生じたため、これもあわせて使用の予定。
|