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2012 Fiscal Year Research-status Report

幼若神経細胞に及ぼす吸入麻酔薬の影響とその対策

Research Project

Project/Area Number 24592291
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

合谷木 徹  秋田大学, 医学部, 講師 (30302277)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木村 哲  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00312702)
西川 俊昭  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50156048)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords幼若脳 / 吸入麻酔薬毒性
Research Abstract

幼若脳に対する麻酔薬暴露により、成長後の脳の変性や学習機能障害が起きることが示唆されているが、詳細な原因や防止策は不明である。このため、本研究では、生後7日目のラットにセボフルランを暴露させ短期的な組織学的評価と長期的な行動学的評価と組織学的評価を行う。
生後7日のラットを、酸素30%+3%セボフルラン 6時間(n=6)、空気(酸素21%)+3%セボフルラン 6時間(n=6)、酸素30%+3%セボフルラン 4時間(n=6)、空気+3%セボフルラン4時間(n=6)、酸素30%+3%セボフルラン 2時間(n=6)、空気+3%セボフルラン 2時間(n=6)、空気のみ(コントロール群)(n=6)の各群に分け、それぞれ暴露させ暴露直後の血液ガスを測定、別のラットでは脳を採取してカスパーゼ3染色を行った。暴露3,6週後にモーリス水迷路により認知機能の評価をした。
血液ガスは、すべての群で酸素、二酸化炭素濃度とも同程度であり、二酸化炭素濃度は通常より高値であった。大脳半球と海馬のカスパーゼ3陽性細胞数は 21%酸素セボフルラン6時間暴露群でコントロールに比較して増大した。また、プラットホームまでの遊泳時間も21%酸素セボフルラン6時間暴露群では有意に30%酸素セボフルラン6時間暴露群よりも延長して、空間認知機能が障害されていることが示唆された。
酸素濃度が低値で吸入麻酔暴露を行うと、アポトーシスの程度や認知機能に悪影響を及ぼすことが示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

予想外に酸素21%暴露での死亡率の増加があり、難渋した。

Strategy for Future Research Activity

吸入麻酔薬セボフルランの生後7日ラット幼若脳暴露により生じる、その後のアポトーシスや認知機能障害が低酸素を伴うとより強固になることが示唆された。この結果を踏まえ、生後7日ラットで吸入麻酔薬暴露前に各種の薬剤を投与された場合、その後のアポトーシスや認知機能へ及ぼす影響を検討する。
デクスメデトミジン、エリスロポイエチン、及びカルベジロールの抑制効果を検討するが、それぞれの薬剤で至適な投与量とその効果についても検討していく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

消耗品等の購入により端数が生じたため、残額が生じた。次年度はこの残額と合わせて、各種薬剤、免疫染色のキットなどの消耗品の購入、昨年の研究成果の発表での旅費費用などに使用予定。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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