2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24592291
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
合谷木 徹 秋田大学, 医学部, 講師 (30302277)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 哲 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00312702)
西川 俊昭 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50156048)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 幼若脳 / 麻酔薬毒性 / セボフルラン / シナプス長期増強 |
Outline of Annual Research Achievements |
幼若脳に対する麻酔薬暴露により、成長後の脳の変性や学習機能障害が起きることが示唆されているが、詳細な原因や防止策は不明である。このため、平成24年度では、生後7日のラットにセボフルラン暴露でアポトーシスの程度や認知機能に悪影響を及ぼすことが判明した。25年度ではその影響が、デクスメデトミジンやエリスロポイエチン投与により影響されることが示唆された。26年度では生後7日のラットにセボフルラン暴露後の神経変性を電気生理学的に検討した。 生後7日のラットに酸素30%下に3%セボフルラン 4時間の暴露を行った群とセボフルラン暴露なしの群に分けた。暴露6週後に経頭蓋的に海馬CA1領域にフレキシブルマルチ電極アレーを挿入固定し、Schaffer側枝の刺激によるCA1領域における集合スパイク電位(シナプス長期増強:long-term potentiation(LTP))を測定した。 セボフルラン暴露していない群では、テタヌス刺激後のLTPは観察されたが、セボフルラン暴露群では、LTPの減弱が観察された。 幼若ラットにセボフルラン暴露によって、海馬の神経構築に影響を与え、認知機能に影響を与える原因の1つに神経変性が考えられることが示唆された。
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