• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2012 Fiscal Year Research-status Report

がん疼痛の鎮痛法によって予後は変わるか

Research Project

Project/Area Number 24592296
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

齊藤 洋司  島根大学, 医学部, 教授 (50162243)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋本 龍也  島根大学, 医学部, 講師 (00372681)
桐原 由美子  島根大学, 医学部, 教務職員 (90234400)
中谷 俊彦  島根大学, 医学部, 教授 (90237305)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsがん性疼痛
Research Abstract

C3H/HeN系マウス由来骨肉腫細胞(NCTC-2472)をC3H/HeJ系マウスの左大腿骨内に移植し、骨転移性がん性疼痛モデルの作成に成功した。このがん細胞はC3H/HeN系、BALB/c系マウスにおいても、大腿骨に移植可能であることを明らかにした。がんの骨転移による後肢の痛みを評価するため、がん細胞移植前、移植後1週間おきに4週間後まで痛みの評価を行なった。測定には、フィラメントで後肢裏を刺激し、逃避反応で痛みの閾値を測定するフォンフライテスト、マウスが自発痛のため、肢を上に持ち上げる回数を測定するフリンチテスト、左右の後肢にかかる負荷重量を測定するインキャパシタンステスターを用いた。がん細胞を移植したマウスは、メディウムだけを移植したコントロール群と比較し、移植1週間後から痛覚過敏、自発痛を示し、4週間後まで経時的に悪化した。インキャパシタンステスターでの測定では3週間後から正常な右後肢への体重負荷に比較し、左後肢への負荷重量が減少した。がん移植後2週間から4週間に様々な鎮痛薬の鎮痛効果を測定した。鎮痛薬として、モルヒネ: 1mg/kg、 3mg/kg、 10mg/kg、 30mg/kg、フェンタニール: 0.1mg/kg、 0.3mg/kg、 0.6mg/kg、 1mg/kg、オキシコドン: 1mg/kg、3mg/kg、 10mg/kg、20mg/kg、トラマドール: 10mg/kg、 30mg/kg、 60mg/kg 100mg/kgを腹腔内投与し、経時的に鎮痛効果を測定した。モルヒネ、フェンタニール、オキシコドン、ドラマドールのいずれも、用量依存的にフォンフライテスト、フリンチテストで鎮痛効果が認められたが、インキャパシタンステスターでは鎮痛効果は評価出来なかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

骨転移性がん性疼痛モデルマウスの作成に成功し、その痛みの病態を明らかにした。
がん性疼痛モデルに対する痛みの評価方法を確立した。
4種類の鎮痛薬のがん性疼痛に対する、鎮痛効果を明らかにした。
がん性疼痛モデルにおいて、鎮痛薬を用いた場合のマウスの行動解析については、現在正常マウスでのデータを集積中である。

Strategy for Future Research Activity

マウスのがん性疼痛モデルを用いて、鎮痛薬を用いた場合と用いなかった場合のマウスの行動の相違を、小動物行動解析装置を用いて解析する。
ラットの左後肢脛骨内へ乳腺がん細胞を注入し、骨がん性疼痛モデルを作成する。骨がん性疼痛モデルラットの脊髄くも膜下にカテーテルを留置する。
くも膜下カテーテルよりリドカイン、モルヒネ、フェンタニール、オキシコドン、トラマドール、ジクロフェナクを投与し、鎮痛効果をフォンフライテスト、フリンチテスト、インキャパシタンステスターで評価する。また、鎮痛薬を用いる時と用いない時で、行動の相違を小動物行動解析装置を用いて解析する。
すい臓がん発症モデルマウスを作成し、リドカイン、モルヒネ、フェンタニール、オキシコドン、トラマドール、ジクロフェナクを投与し、鎮痛効果を評価する。また、鎮痛薬を用いる時と用いない時で、行動の相違を小動物行動解析装置を用いて解析する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] STUDY OF BONE CANCER PAIN MODEL IN MICE: COMPARISON BY STRAIN AND SEX2012

    • Author(s)
      1. Yumiko Kirihara, 2. Mayumi Takechi, 3. Kaoru Kurosaki, 4. Yuta Kobayashi and 5. Yoji Saito
    • Organizer
      世界疼痛学会
    • Place of Presentation
      ミラノ(イタリア)
    • Year and Date
      20120827-20120831

URL: 

Published: 2014-07-24  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi