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2013 Fiscal Year Research-status Report

がん疼痛の鎮痛法によって予後は変わるか

Research Project

Project/Area Number 24592296
Research InstitutionShimane University

Principal Investigator

齊藤 洋司  島根大学, 医学部, 教授 (50162243)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋本 龍也  島根大学, 医学部, 講師 (00372681)
桐原 由美子  島根大学, 医学部, 教務職員 (90234400)
中谷 俊彦  島根大学, 医学部, 教授 (90237305)
Keywordsがん性疼痛 / モルヒネ / オープンフィールドテスト / 明暗テスト
Research Abstract

骨がん性疼痛モデルマウスを作製し、小動物行動解析装置を用いてオープンフィールド(OF)テスト及び明暗テストを行った。がん細胞を移植した群をsarcoma群、がん細胞を含まない培養液のみを移植した群をsham群とした。
OFテストは、四角形のフィールドを中央より外側へ3つのエリアに分け、中央にマウスを入れ各エリア内での運動量、立上り回数、滞在時間を1時間自動測定した。移植前と移植後14日目に測定を行った。sarcoma群では、移植前に比較し移植後は運動量、立上り回数は有意に減少し、滞在時間においては、移植後は外側エリアでの滞在時間が有意に増加した。一方sham群では移植前と移植後に有意な変化は認められなかった。sarcoma群での変化は、がんによる痛みの増強もしくは情動的な変化が影響し運動欲・探究心を抑制したためと考えられる。また滞在時間の変化は、がんによる侵害刺激により不安行動に変化が生じたためと解釈できる。次に薬剤の鎮痛効果を評価するためモルヒネ1, 3, 10mg/kgを腹腔内投与し投与後30分から60分までの30分間同様にOFテストを行った。同量の生理食塩水を投与した群を対照群とした。モルヒネ10mg/kg投与群の運動量のみ対照群と比較して有意に増加した。
明暗テストは明箱と暗箱を連結させた容器にマウスを入れ、明箱と暗箱それぞれにおける運動量、立上り回数、滞在時間を30分間自動測定した。移植前と移植後14日目に測定を行った。運動量、立上り回数、滞在時間ともに移植前と移植後に変化は認められなかった。次に薬剤の鎮痛効果を評価するためモルヒネ1, 3, 10mg/kgを腹腔内投与し投与後30分から60分までの30分間同様に明暗テストを行った。同量の生理食塩水を投与した群を対照群とした。モルヒネ10mg/kg投与群の暗箱での立上り回数のみ対照群と比較して有意に減少した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

骨がん性疼痛モデルマウスにおいて、小動物行動解析装置を用いて、オープンフィールドテストおよび明暗テストを行い、正常マウスと骨がん性疼痛モデルマウスの行動の相違を明らかにした。
骨がん性疼痛モデルマウスにモルヒネを腹腔内投与し、小動物行動解析装置を用いて、オープンフィールドテストおよび明暗テストを行い、鎮痛薬を用いた場合のマウスの行動の変化を観察した。
ラットの骨がん性疼痛モデルおよび、すい臓がん発症モデルマウスの作製は現在準備段階である。

Strategy for Future Research Activity

ラットの左後肢脛骨内へ乳腺がん細胞を注入し、骨がん性疼痛モデルラットを作製する。骨がん性疼痛モデルラットの脊髄くも膜下にカテーテルを留置する。くも膜下カテーテルよりリドカイン、モルヒネ、フェンタニール、オキシコドン、トラマドール、ジクロフェナクを投与し、鎮痛効果をフォンフライテスト、フリンチテスト、インキャパシタンステスターを用いて評価する。また、鎮痛薬を用いる時と用いない時で、行動の相違を小動物行動解析装置を用いて解析する。
すい臓がん発症モデルマウスを作製し、リドカイン、モルヒネ、フェンタニール、オキシコドン、トラマドール、ジクロフェナクを投与し、鎮痛効果を評価する。また、鎮痛薬を用いる時と用いない時で、行動の相違を小動物行動解析装置を用いて解析する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

小動物行動解析装置を用いた実験の準備段階で予備実験に時間がかかってしまったため、当初の実験計画より遅れがでてしまい、ラットの骨がん性疼痛モデル、すい臓がん発症モデルマウスの実験が進まなかった。そのため、今年度の実支出額が予定より少なくなった。
ラットの骨がん性疼痛モデル作製のためのがん細胞および培養液等を購入する。マウスの骨がん性疼痛モデル作製のための細胞が、継代を繰り返したためか増殖力が弱くなってきたので新たにがん細胞を購入する。またそのための培養液等も購入する。その他実験動物および鎮痛薬等の購入に使用する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Characteristics of pain-related behavior in chronic inflammatory model and cancer pain model in mice.2013

    • Author(s)
      Katsube Y, Nikai T, Ota J, Saito Y
    • Organizer
      American society of Anesthesiologists, Annual meeting
    • Place of Presentation
      San Francisco (United States of America)
    • Year and Date
      20131012-20131016

URL: 

Published: 2015-05-28  

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