2014 Fiscal Year Annual Research Report
敗血症における中枢神経障害でのRAGEとHMGB-1の関与と治療法の確立
Project/Area Number |
24592325
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
門井 雄司 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 敗地症 / 脳障害 / ショック |
Outline of Annual Research Achievements |
消化管穿孔モデルラットにより敗血症を作成して敗血症が完成した6時間後にEdaravone投与を行った。Edaravoneは1.0mg/kgを投与した群と生食群の2群に分けた。そのさらに6時間後において中枢神経障害への効果を検討するために神経所見を測定した。意識レベルの評価としては(ⅰ)熱せられた板の上に動物をおいて回避行動発現までの潜時(hot-plate test)、(ⅱ)ガラス板の下から後肢に熱刺激を加えて回避行動発現までの潜時(paw flick test)、(ⅲ)熱刺激を尾に加えて回避反応を起こすまでの潜時(tail flick test)、(ⅳ)後肢に一定のスピードで連続的に増加する力を与えて回避反応を起こす圧力の測定(paw pressure test)、などを用いて評価した。また同時に4時間ごとに採血を実施しRAGEとHMGB-1の変動を時系列で測定した。RAGEとHMGB-1濃度はいづれの時間帯においても2群間に差が認められなかった。神経所見に関しても2群に差が無かった。Edaravone投与は敗血症性脳障害には有効ではなかった。
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