2013 Fiscal Year Research-status Report
低酸素誘導性因子と周術期使用薬剤がマイクログリア活性化制御に果たす役割の探究
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24592336
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
高淵 聡史 関西医科大学, 医学部, 研究員 (90402841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 喜一 関西医科大学, 医学部, 准教授 (00283606)
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Keywords | 慢性疼痛 / 脊髄 / HIF-1 / 微小環境 / マイクログリア |
Research Abstract |
中枢神経系における炎症の担い手であるグリアとくにマイクログリアの活性化に着目してCNSの酸素環境を司る低酸素誘導性因子1(HIF -1)と周術期使用薬剤がマイクログリアの活性化に与える影響を申請者らがいままで蓄積してきた骨髄由来のマクロファージ活性化機 序のとの比較検討により培養細胞株,マウス個体を用いた検討で明らかにすることが本申請の目的である。昨年度の成果を受けて研究計画に沿って研究を遂行して本年度は以下の研究結果を得た。 #1 マイクログリアの活性化における酸素代謝の役割の検討 - 中枢神経系の自然免疫を司るマイクログリアの活性化における酸素代謝 ,低酸素誘導性因子1の活性化を活性化マーカーの発現や貪食能との関連で検討した。マイクログリアの活性化にともないHIF-1が活性化して好気的なエネルギー産生が抑制され嫌気的な解糖系を主体としたエネルギー産生へのリプログラミングが起こる事,さらにいくつかの活性化表面抗原のmRNAの発現にHIF-1が深く関わっていることを再確認した。in vivoでの確認には現時点では至っていない。 #2 in vivoモデルを用いた脊髄内酸素代謝とマイクログリアの活性化の関係の解明 - ラットを用いて神経根の絞扼により神経障害を惹起し慢性疼痛モデ ルを構築してマイクログリアの活性化を確認した。神経因性疼痛関連の遺伝子発現(ATP受容体サブタイプP2X4,脳由来神経栄養因子(B rain-Derived Neurotrophic Factor, BDNF)を半定量的RTR-PCR法を用いて解析する実験系を構築してHIF-1aの二重染色を試みたが現時点でマイクログリアにおけるHIF-1aの強気活性化は認められていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初代培養マイクログリアの培養系の構築 - マウスの脳からマイクログリア細胞を初代培養する実験系の構築を試みたが成功に至らなかった。今後はこの点に力点を置いた解析を続ける。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度はこの研究課題の最終年度である。 研究申請書に記載の所期の研究目的の達成の為に研究を推進していく。とくに初代培養細胞とin vivoモデルを用いた検討に力点をおく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
これまでに購った消耗品や本研究機関に配備されている実験機器を利用して研究の遂行が可能であったため当初に予定していた物品の購入を行わなかったため次年度使用額が生じた。 次年度使用額は研究計画に沿って主に物品の購入に使用する予定である。
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Research Products
(4 results)