2014 Fiscal Year Annual Research Report
大動脈ステント手術後急性腎障害発生メカニズムおよび早期治療効果の検討
Project/Area Number |
24592337
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
植田 一吉 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90432533)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井口 直也 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (00372623)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 急性腎障害 / バイオマーカー / NGAL / 大動脈ステント手術 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性腎不全(AKI)は重篤な病態であるが血清クレチニン(Cr)の上昇には数日かかり、早期同定のバイオマーカーが開発されている。大動脈ステント手術は造影剤や手術操作によってAKIとなる可能性があるがバイオマーカーについては調べられていないので今回調査した。大動脈ステント手術をうける47人の患者について血中や尿中のバイオマーカーを調査した。感染などで除いた42人のうち6人(14%)でAKIが発症した。AKIの患者において、クレアチニン補正した早期バイオマーカーのNGAL (NGAL/Cr),L-FABP, NAG, Alb/CrはCrよりも早期に最高値まで達した。測定したバイオマーカーの中では NGAL/Crが最も精度がよかった (感度83% 特異度97% AUC 0.9)。 大動脈ステント手術において、早期腎障害の同定のためにはクレアチニン補正したNGAL(NGAL/Cr)が最も有用である可能性があると考えられる。
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Research Products
(2 results)