2013 Fiscal Year Research-status Report
プロポフォールの樹状細胞刺激作用の生体防御、免疫病理への影響
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24592338
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤野 裕士 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50252672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 幸子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20276710)
大田 典之 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60379162)
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Keywords | 樹状細胞 / 心筋炎 / Th1型免疫応答 / 自己免疫 / プロポフォール |
Research Abstract |
昨年度までに臨床的に使用されているプロポフォール製剤が樹状細胞を介してTh1型免疫応答を促進するように作用することを見出した。本年度はこの現象が臨床的な状況にどのように影響するのかを明らかにする実験の準備に費やした。実験モデルとしては自己免疫性心筋炎モデルを実験計画書のとおり用いることとした。このモデルは心筋の自己抗原であるミオシン抗原を骨髄由来の樹状細胞にとりこませて通常マウスに投与すると自己免疫機序によって心筋炎が誘導されてくるというモデルである。今年度はこのモデルの誘導の確立と評価を中心におこなった。 申請者らの実験で今まで用いてきたマウス骨髄由来の樹状細胞にミオシン重鎖フラグメントを取り込ませたものをリポ多糖(LPS)で処理して成熟分化させる。この抗原を取込ませ分化成熟した樹状細胞を通常のマウスに1週間の間隔をあけて2回投与する。最終投与より10日目にマウスを殺処分し、心臓を固定して組織像を評価することで心筋炎の有無と重症度を評価した。上記のミオシン重鎖フラグメントを取り込ませた樹状細胞で免疫したマウスは組織学的に細胞浸潤を認めており心筋炎の発症を確認できた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記した実験計画にそって実験を進めている。期待した実験結果を得ている
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は当初の実験計画書にあるとおりプロポフォールで処理した樹状細胞による免疫によって疾患モデルを誘導した場合、生じてくる実験的自己免疫性心筋炎の病像に変化が現れるのかを検討する予定である
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Research Products
(3 results)