2012 Fiscal Year Research-status Report
吸入麻酔薬による脳梗塞予後改善と機序の解明。免疫抑制は関与するか?
Project/Area Number |
24592343
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
秋吉 浩三郎 九州大学, 大学病院, 助教 (70322287)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 脳梗塞 / 免疫反応 / 全身麻酔薬 / 脳保護作用 |
Research Abstract |
本研究では、全身麻酔薬の免疫抑制作用と脳保護作用の関連を明らかにするために、以下の研究項目を予定している 。1)吸入麻酔薬であるイソフルラン、セボフルラン等の全身麻酔薬の脳保護作用と炎症反応抑制 の関連性に関して、培養細胞による検討。2)マウス脳梗塞モデルを用いて脳梗塞の大きさや機能的予後に与える影響について検討。3)脳内で主に免疫防御を担っているミクログリアの関連が報告されており、麻酔薬とミクログ リア機能の検討。 研究者はマウス中大脳動脈閉塞モデルを用いて今回の実験に先行する種々の実験を行い、その成果を報告しており、実験動物モデルの管理・作成、神経学的評価・組織の病理 学的・免疫学的評価技術は既に習得済みである。今回の研研究は九州大学医学部動物実験委員会倫理規則に則り、動物実験倫理委員会の承認を得た上で施行するが、現時点で確保できている実験室の管理と設備の問題から、動物実験の承認が降りていないため、実際の研究を開始する下準備を続けており、承認が降り次第直ちに実験計画を遂行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究者はマウス中大脳動脈閉塞モデルを用いて今回の実験に先行する種々の実験を行い、その成果を報告しており、実験動物モデルの管理・作成、神経学的評価・組織の病理 学的・免疫学的評価技術は既に習得済みである。今回の研研究は九州大学医学部動物実験委員会倫理規則に則り、動物実験倫理委員会の承認を得た上で施行するが、現時点で確保できている実験室の管理の問題から、動物実験の承認が降りていない。承認が降り次第、直ちに実験計画を遂行する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現時点で確保できている実験室の管理の問題から、動物実験倫理委員会の承認が降りていないため、研究の推進に大幅な遅れを生じている。承認が降り次第、直ちに実験計画を遂行する予定であるが、動物実験の実施開始迄にこれ以上待たなくてはいけないようであれば、今後の研究の推進方法として以下の2策を計画している。1)九州大学の他研究室との連携。現在動物実験を行っている研究室と連携し、モデルの検証、実験を行っていく。2)臨床データの収集。動物実験による基礎データの収集が望ましいが、臨床データの収集も可能と考えられる。倫理委員会申請の準備を考慮中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度に使用できなかった研究は、次年度と最終年度に分けて施行して行く予定である。 そのため、今年度消耗品費として使用を予定していた実験動物、麻酔薬等の薬剤、試薬、標本作製等に関わる費用は次年度と最終年度に分割して使用して行く予定としている。
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