2012 Fiscal Year Research-status Report
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24592366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
花崎 元彦 川崎医科大学, 医学部, 講師 (60379790)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 義彦 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (00287848)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 虚血再潅流傷害 |
Research Abstract |
1)Wistarラットを用いて全身麻酔、人工呼吸下に開胸手術、左肺虚血モデルの作成法を確立した。これにより呼吸、循環、体温などの生体条件を安定させた状態で虚血、再潅流を行うことができる。その上で、虚血および再潅流時間をそれぞれ1時間、1時間~2時間としたのちに左主気管支から肺を摘出した。この組織を用いてウェスタンブロット法を行い、G蛋白RhoAおよびRho関連キナーゼ(ROCK)の発現を確認した(現在学会発表及び論文執筆を準備中)。 2)1)と同様に採取した肺組織をもちいてマイクロRNA同定を行うべく、正常肺を用いた予備実験を行い、こまかいセッティングなどを確立した。 3)肺移植術後に筋弛緩薬を拮抗するために用いるスガマデクスが気道過敏性を亢進させるという報告があり、スガマデクスと筋弛緩薬が形成する包接体が気道平滑筋収縮におよぼす影響をWistarラットから採取した左主気管支リング標本を用いて調べた。包接体は臨床使用濃度を超える濃度でも気道平滑筋収縮を発生、増強することはないことを確認した(2013年10月米国麻酔学会にて発表予定、および論文執筆準備中)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)Wistarラットの肺虚血再潅流傷害モデル作成を安定した状態で行い、かつ虚血再潅流後の組織でRhoAおよびRho関連キナーゼの発現を確認できた。 2)さらに、採取した肺組織をもちいて虚血再潅流傷害に関連する遺伝子を見つけ出すためのマイクロRNA同定の環境を作ることができた。 3)本研究は臨床における「肺移植術後」の状態を再現する必要があり、周術期に使用するすべての薬剤が影響している可能性がある。メインターゲットであるRhoAやROCKだけでなく、これらの薬剤の影響を調べることは大変重要であり、スガマデクスの影響がないことを確認しえたことは大きな意味があった。
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Strategy for Future Research Activity |
1)Wistarラットの肺虚血再潅流傷害モデルから、虚血および再潅流時間、維持体温、麻酔薬などさまざまな条件を変えた上で肺凍結標本を得て、ウェスタンブロット法によりRhoAやROCKの発現と選択的ROCK阻害薬の抑制効果を確認する。 2) 1)で得られた肺組織を用いてマイクロRNA同定を行い、肺虚血再潅流傷害のメカニズム解明を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1)肺虚血再潅流傷害モデルから得られる肺凍結標本から行うウェスタンブロットの消耗品(試薬、抗体)に用いる。 2)同じく肺凍結標本からマイクロRNA同定を行うために必要な消耗品(キット含む)に用いる。 なお、マイクロDNA同定に必要なキットが約40万円であり、かつ一回に扱える検体数が少ないことを考慮し、当該年度(平成24年度)では標本モデル作製法の確立および検体の確保を優先した。より精度の高い結果を得るためには方法が確立された後に得られた限られた検体を用いることが重要なためである。またマイクロRNA同定キットも早期に購入すると感度がおちる懸念があった。上記よりマイクロDNA同定キットの購入を次年度(平成25年度)に変更し、標本の確保を優先した。当該年度(平成24年度)の残額は上記の同定キット購入に使用する予定である。
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Research Products
(6 results)