2013 Fiscal Year Research-status Report
前立腺癌のアンドロゲン受容体に対するアンタゴニストのアゴニスト化の解明
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24592380
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
西山 勉 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70208239)
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Keywords | 前立腺癌 / アンドロゲン受容体 / アンタゴニスト / アゴニスト / 活性化共役因子 |
Research Abstract |
本研究は、前立腺癌に対するアンドロゲン抑制療法で、再燃増悪に重要な問題となっているアンドロゲン受容体に対するアンタゴニストのアゴニスト化の作用機序を解明するために、アンタゴニストのアゴニスト化が起こった段階での共役因子の誘導補充の変化を検討し、その過剰補充された活性化共役因子を抑制することによる細胞活性の抑制を研究することである。アンドロゲン受容体に対するリガンド、アンタゴニスト、アゴニストを用い、前立腺癌培養細胞内の活性化共役因子の発現の変化を検討すること、発現が亢進している活性化共役因子を抑制し、細胞活性が抑制されることを確認すること、前立腺癌組織内での活性化共役因子の発現の変化を検討した。アンタゴニストのアゴニスト化の作用機序の解明により、その作用点を標的とした新たなアンドロゲン抑制療法が可能となり、前立腺癌に対する新たな治療戦略が確立できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前立腺癌培養細胞を用い、同一アンチアンドロゲン剤でアンドロゲン受容体に対するアゴニスト作用時とアンタゴニスト作用時の共役因子の発現変化を検討した。 前立腺癌培養細胞を、アンドロゲン環境を変えた培養条件や、アンタゴニスト、アゴニストを添加した培養条件で培養し、前立腺癌細胞から分離したRNAを用い、現在までに報告されているアンドロゲン受容体に対する共役因子の発現を、網羅的にリアルタイムPCRを用いて解析した。 アンタゴニスト作用時の共役因子の発現と比較し、アゴニスト作用時に発現が亢進している共役因子を同定し、それをsiRNAを用いてノックダウンすることにより、アゴニスト作用の変化を検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
前立腺癌培養細胞実験のデータをもとに、今前立腺癌組織上でアンドロゲン抑制療法により亢進している共役因子を同定する。2.同定された共役因子を、前立腺癌培養細胞を用い、そのRNAをsiRNAを用いてノックダウンすることによるアンドロゲン受容体活性の変化を検討する。 本研究により、少なくとも前立腺癌培養細胞上でのアンドロゲン受容体に対する共役因子の発現を、網羅的に検討でき、リガンド結合時、アンタゴニスト作用時、アゴニスト化作用時の共役因子の検討でき、今後の前立腺癌に対するアンドロゲン抑制療法時における細胞内アンドロゲン受容体シグナルの変化を検討できる。 本研究により、前立腺癌のアンドロゲン受容体に対する共役因子の発現を、網羅的に検討でき、リガンド結合時、アンタゴニスト作用時、アゴニスト化作用時の共役因子の検討で、今後の前立腺癌に対するアンドロゲン抑制療法時における細胞内アンドロゲン受容体シグナルの変化を検討し、アゴニスト化作用のないアンタゴニストの開発につながる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
すでに使用済みだが、決済がすんでいないため 使用済み
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Research Products
(3 results)