2013 Fiscal Year Annual Research Report
次世代アンドロゲン阻害薬抵抗性の進行性前立腺癌の生物学的特徴と治療標的分子の探索
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24592413
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
車 英俊 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80327329)
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Keywords | 前立腺癌 / MDV3100 / ホルモン抵抗性 / アンドロゲン / clusterin |
Research Abstract |
前年度までにMDV3100抵抗性前立腺癌の生物学的特性について解析を実施した。本年度はさらに解析を進めるとともに、治療の可能性について検討を行った。 ①MDV3100抵抗性前立腺癌におけるストレス応答分子シャペロンタンパク質の役割. ホルモン抵抗性前立腺癌は、clusterinをはじめとするストレス応答シャペロンタンパク質が活性化することでアンドロゲンに対する活性を上げていることが知られている。今回、MDV3100抵抗性前立腺癌の多くの細胞でもclusterinの発現が亢進していることを発見した。そこで、今後臨床の現場で問題になるであろうMDV3100抵抗性前立腺癌の治療の可能性として、clusterinの発現抑制によるストレス応答性分子シャペロンタンパク質の制御について検討した。Clusterinのアンチセンス薬であるOGX-011を用いてclusterinの発現を抑制したところ、MDV3100抵抗性前立腺癌の発育抑制効果がin vitro、in vivoいずれでも確認できた。MDV3100抵抗性前立腺癌において、ストレス応答分子シャペロンタンパク質が重要な役割を有していることが確認され、それらの物質の制御が今後の治療戦略の重要な鍵となる可能性が示唆された。 ②成果報告. 本年度の研究の一部は、Cancer Research誌(Cancer Res. 2013 Aug 15;73(16):5206-17.)に掲載された。
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