2014 Fiscal Year Annual Research Report
間質性膀胱炎の病態解明と脂肪幹細胞による治療の試み
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24592422
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
新美 文彩 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00376451)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野宮 明 東京大学, 医学部附属病院, その他 (30372379)
井川 靖彦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40159588)
本間 之夫 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40165626)
西松 寛明 東京大学, 医学部附属病院, その他 (60251295)
鈴木 越 聖マリアンナ医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40313134)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 泌尿器科学 / 排尿機能学 / 間質性膀胱炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
前回報告した平成24年度は間質性膀胱炎のモデル動物の作成およびヒトの組織所見との一致性があるかどうかの評価を行った。プロタミンによるGAG layer破壊および膀胱動脈焼灼による虚血マウスモデルおよびラットモデルの作成を試みたが、致死率が高く、同モデルは間質性膀胱炎のモデルとしては不適応との結論に達した。同様に薬剤をヒトで間質性膀胱炎様症状を惹起するケタミンを用いてモデル動物の作成を試みたが、これも間質性膀胱炎に特異的な頻尿を起こさず、モデルとしては不適応であった。平成25年度よりラットの膀胱内に大腸菌由来のリポポリサッカライド(LPS)を注入し、膀胱炎を惹起させ、後に過知覚や疼痛を呈する間質性膀胱炎様の慢性症状を呈するか、頻尿の程度や組織学的所見のヒトとの類似性について検証を行ってきた。平成25年度の時点ではプロタミンとLPSの併用投与により炎症および頻尿を呈することが示されたため、平成26年度は本モデルを用いて、この症状および炎症所見が間質性膀胱炎の典型的な「慢性」症状となるかどうかを引き続き検証した。結果、投与により飲水量が増加し、それにより頻尿がていされるのみで、1回排尿量の減少や疼痛症状などは認められず、また症状も投与後20日程度で正常状態に戻っていることが確認され、慢性的な炎症像を呈さないこと膀胱機能検査(シストメトリー)上も組織学的検査上も確認した。
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Research Products
(12 results)