2014 Fiscal Year Annual Research Report
陰茎癌におけるヒトパピローマウイルス感染と生体内反応因子に関する研究
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24592432
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
千馬 正敬 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (60216562)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ヒトパピローマウイルス(HPV) / 陰茎癌 / ウイルス感染症 / 発癌 / 生体内反応 / ケニア |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性炎症は、多段階の過程を経て癌化と関連している。ヒト・パピローマウイルス(HPV)の HPV-E6とHPV-E7 遺伝子は、幾つものシグナル伝達を調整するタンパク質との相互作用にて、良性腫瘍や悪性腫瘍の産生に中心的な役割を担っている。 この研究は、ケニアの陰茎癌の外科材料20症例を用いて行った。HPVは、in situ hybridizationで解析した。NF-κB、TLR-5、TLR-9、p53、p40、tumor necrosis factor (TNF)-α、interleukin (IL)-33、transforming growth factor (TGF)-β、LEFTY、matrix metalloproteinase (MMP)-2、MMP-9、AKT、intracellular adhesion molecule (ICAM)-1、 vascular endothelial growth factor (VEGF)、macrophage migration inhibitory factor (MIF)などの物質は、免疫組織化学の手法で解析を行った。 HPVは、70%の症例で陽性であった。HPV陽性例で、NF-κBの陽性率は、92.9%であった。他方、HPV陰性例で、NF-κBの陽性率は、16.7%であった。p40遺伝子は、最近発見されたp53の一族である。陰茎癌においてp40は、100%陽性であり、p53は、70%陽性であった。このことは、p40の方が、p53と比較して特異性が高かった。 その他の物質の陽性率は、HPV陽性およびHPV陰性で、差異は、認められなかった。これらの遺伝子は、転写因子NF-κBによって主に調節されている。結論として、陰茎癌におけるNF-κBの出現は、HPV感染陰性例よりもHPV感染陽性例において多く出現していた。
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Research Products
(4 results)