2013 Fiscal Year Research-status Report
地域高齢者の夜間頻尿が睡眠に及ぼす影響に関する研究
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24592438
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
平山 暁秀 近畿大学, 医学部附属病院, 准教授 (40336871)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平尾 佳彦 奈良県立医科大学, 医学部, 奈良県立医科大学 特任教授 (00133207)
鳥本 一匡 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (10382293)
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Keywords | 夜間頻尿 / 睡眠脳波 / 高齢者 |
Research Abstract |
地域高齢者における夜間頻尿が睡眠に及ぼす影響を検討するために、データ解析可能であった52例を対象とし検討を行った。データ解析は、3日間施行したデータのうち、原則として2日目のものを用いた。症例群の各因子の平均値は各々以下のごとくであった。年齢:74.5歳、夜間排尿回数:1.55回、総就眠時間:463分、総睡眠時間:340分、睡眠効率、79%、深睡眠時間:47分、REM時間:83分、就眠後第一排尿までの時間:210分。夜間頻尿の原因別では夜間多尿/非夜間多尿:25/27であり、排尿のために覚醒した直前の睡眠段階はREM睡眠/浅睡眠:5/3の割合であった。 睡眠変数(総睡眠時間、総睡眠時間、睡眠効率、深睡眠時間)に排尿関連因子( 夜間頻尿の原因(夜間多尿vs. 非夜間多尿、 就眠後第一排尿までの時間、間排尿回数、夜間尿流動態(排尿量・排尿時間・尿流率))が及ぼす影響をみたところ、睡眠効率に関しては、夜間排尿回数が2回以上群、および夜間多尿症例が有意に睡眠効率が悪かった。年齢調節を行ったうえで、多変量解析を行ったところ、夜間排尿回数2回以上が独立した影響因子であった(ODDS:3.97、p=0.047)。深睡眠時間に関しては、夜間排尿回数2回以上、就眠後の第一排尿が睡眠周期2周期以内、最大尿流量率(全日)10mL/s未満が影響を及ぼしており、多変量解析では夜間排尿回数2回以上、最大尿流量率10mL/s未満が悪化の独立影響因子であった(夜間排尿回数:ODDS 8.8, p=0.047, 最大尿流料率 :11.2、p=0.013)。 以上の結果より、夜間頻尿による高齢者睡眠障害に対して、夜間排尿回数を減少させることならびに尿流動態の改善が、睡眠の質の向上つながることが推測された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今回の件に際し、参加承諾の得られた100例のうち最終的に65例に脳波測定ならびに携帯式尿流量測定3日間を行いえた。これらのうち両方とも解析可能なデータが採取可能であったのが31例であった。症例数を増やす目的で参加基準を奈良県在住の50歳以上の男性で、今回の研究参加に了解し、さらに除外基準を満たさないことし、症例追加を行い、最終的に解析可能なデータが得られたのは52例であった。
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Strategy for Future Research Activity |
現状でのデータ解析は、研究実施の概要内に一部記したが、更なる解析を行い、学会ならびに論文投稿を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
脳波解析量等が安価となったため。 本年度は、今まで得られたデータの解析を行い、国内外での学会発表ならびに論文作成を行い、各種学会誌等に投稿する予定である。
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