2012 Fiscal Year Research-status Report
間質性膀胱炎の膀胱上皮障害に対するサイモシンβ4を用いた治療
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24592440
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
横山 光彦 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40325113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福元 和彦 川崎医科大学, 医学部, 助教 (90584920)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 間質性膀胱炎 |
Research Abstract |
間質性膀胱炎(IC)とは膀胱の非特異的な慢性炎症を伴う症状症候群である。患者数は増加傾向にあるが、発症メカニズムは解明されておらず、有効な治療法も確立されていない。IC発症原因として、膀胱上皮機能障害、上皮下の肥満細胞の活性化などが考えられている。今回、膀胱上皮細胞障害に焦点を当て、種々のICモデルラットを作成した後、組織再生作用があるサイモシンβ4が膀胱上皮の再生に対する有効性、また症状緩和への有効性について基礎的研究を行うことを本研究の目的とする。 現在までに、我々は様々なモデルラット作成を作成し、組織学的な検討を行った。プロタミン(PS)の膀胱内注入では膀胱上皮の障害が主体のモデルであるが、サイクロホスフォアミド(CYP)腹腔内注入ICラットモデルでは間質の炎症が主体であることも明らかとした。さらに0.4N塩酸注入では上皮障害および間質の激しい炎症を来すことも示した。今後は、組織障害の修復や再生に関与するG-actin peptideのThymosinβ4に注目し、Thymosinβ4が膀胱障害へ及ぼす影響を種々のICモデルラットを用いて膀胱上皮障害モデルでの修復効果、頻尿抑制効果について検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、雌性Wistarラットを用いてCYP200mg/kgを腹腔内に単回投与(急性間質炎症モデル)、CYP75mg/kgを1,3,5,7日の4回投与(慢性間質炎症モデル)の間質の炎症が中心のICモデルを作成。同じくPS 10mg/0.2mlを雌性Wistarラットの膀胱内にPE50チューブを用いて10分間注入を行う(上皮障害型モデル)。0.4NHCl 0.2mlをラット膀胱に30秒注入した(上皮障害+間質炎症型モデル)を作成している。また、ラット膀胱からタンパクを取り出し、凍結保存し、Thymosinβ4の発現をRT-PCR, ウエスタンブロティングを用いて検討を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
実際に、ラット膀胱上皮、間質細胞、筋層でのThymosinβ4の発現がコントロールラットでどの程度あるのかを確認し、先に作成した種々のICモデルでその発現強度に違いがあるかの比較検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
まず、ラット膀胱上皮、間質細胞、筋層でのThymosinβ4の発現をコントロールラットおよび種々のICモデルで比較検討を行う予定である。 具体的には、RT-PCR, ウエスタンブロティング,免疫組織染色を用いて検討を行うため、平成24年度からの繰り越し額および平成25年の請求額は、それらの購入費用に充てる予定である。 可能であれば、ICモデルラットに対してThymosinβ4のプラスミド、およびペプチドを投与し、生食投与群と比べ膀胱組織の変化について投与群で組織修復が促されているかの組織学的な検討を行う予定である。
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Research Products
(7 results)