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2014 Fiscal Year Annual Research Report

男性不妊症における精巣 small RNA 制御機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24592443
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

前田 雄司  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (20377394)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 杉本 和宏  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (70621837)
高 榮哲  金沢大学, 医学系, 准教授 (90283134) [Withdrawn]
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords精子形成
Outline of Annual Research Achievements

ヒト精子形成過程においては様々な手段で遺伝子発現制御が行われている.近年,small RNAを介した発現調節機構が精子形成に重要な役割を果たしていることが判明してきた.その中で中心的役割を果たしているタンパク質の一つがPIWILファミリーである.我々はヒト精巣におけるPIWILファミリーの発現パターンを解明してきた.今回さらに,PIWILと相互作用するsmall RNAを正常ヒト精巣および不妊症患者精巣を用いて網羅的に解析することにより,精子形成におけるsmall RNAを介した調節機構のさらなる解明および男性不妊症の新たな治療戦略を探求することが,本研究の目的である.
我々は,ヒトのSCO (Sertoli cell only syndrome) および正常精巣組織(閉塞性無精子症患者の精巣で組織学的に正常)を用いてPIWILサブファミリー発現の特徴について既に検討した.ヒトのPIWIL1,2,3,4の発現パターンを組織免疫法で確認すると,マウスMIWIとは発現パターンが異なっており,調節機能の分担や配置がヒトとマウスで同じでないことが推測された.精子形成細胞が認められないSCO患者の精巣には,PIWILの発現を認めなかったことより,PIWILが精子形成細胞特異的な遺伝子であることが確認された.ヒト正常精巣でのPIWIL発現は精子形成初期の精子形成細胞細胞質中に優位な発現を認め,精子形成の初期段階でRNA制御の機能を発揮していることが予想された.

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Published: 2016-06-01  

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