2014 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠ヒツジ子宮内炎症モデルを用いた胎児皮膚組織における炎症進展機序の解析
Project/Area Number |
24592458
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
齋藤 昌利 東北大学, 大学病院, 助教 (00451584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 直 東北大学, 大学病院, 准教授 (50361100)
菅原 準一 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (60280880)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 妊娠ヒツジ / 子宮内炎症 / 胎児皮膚組織 / 炎症性サイトカイン / ポリミキシンB |
Outline of Annual Research Achievements |
まず平成26年度の研究報告であるが、当初の計画では、本年度は平成25年度に施行予定であった基礎手術実験をもとにG-CSFとLPSにて誘導された子宮内炎症モデルにPolymyxin Bを投与し胎仔臀部皮膚組織での炎症性サイトカイン(TLR-2、TLR-4、TLR-6、IL-1β、IL-6、IL-8、MCP-1、TNF-α、IL-10)のRNA発現量をリアルタイムPCR法にて測定するin vivo実験を計画していたが、当初の予定通りには遂行できなかった。妊娠ヒツジを入手し、G-CSFとLPSにて子宮内炎症モデルを作成することはできたが、予定実験期間を満たす前に胎仔が死亡してしまったり、母獣の健康状態によって実験を遂行できなかったことが、その理由の一つとして挙げられる。また、炎症性サイトカインのPCR法を遂行するための実験器具ならびに実験試薬の収集に手間取ったことも実験遅延の一因になっていると思われる。 次に3年間の研究期間全体としての総括は、当初の研究遂行予定を達成できなかったと言わざるを得ない。これは、初年度から研究予定に比して実験の主義的なミス、実験試薬収集の遅延などがあり反省すべき点である。さらに、最終的な目標であった本研究成果を国内外の学会等で発表し広く周知することはできなかった。しかしながら、この研究期間内に今回の研究の予備実験の意味合いを持つ研究内容(かつて自らが留学先で遂行した今回の研究の予備実験)を査読がある学術論文として発表できたことは、ある一定の実績として意味のあるものと判断する。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Polymyxin B agonist capture therapy for intrauterine inflammation: proof-of-principle in a fetal ovine model.2014
Author(s)
Saito M, Payne MS, Miura Y, Ireland DJ, Stock S, Kallapur SG, Kannan PS, Newnham JP, Kramer BW, Jobe AH, Keelan JA, Kemp MW.
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Journal Title
Reproductive Science
Volume: 21(5)
Pages: 623-631
DOI
Peer Reviewed