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2013 Fiscal Year Research-status Report

アロ免疫によるマウス流産モデルに対する免疫学的介入の研究

Research Project

Project/Area Number 24592485
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

相澤 志保子  日本大学, 医学部, 助教 (30513858)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 早川 智  日本大学, 医学部, 教授 (30238084)
Keywords生殖免疫 / 不育症 / 流産 / 制御性T細胞 / NK細胞
Research Abstract

妊娠維持に関わる免疫寛容の解析を目的として、流産モデルマウスを用いて以下の研究を行った。
1、Dirofilaria immitis由来のリコンビナントタンパク(rDiAg)の流産抑制効果のメカニズムを解析するために、妊娠子宮内のナチュラルキラー細胞(NK)と抑制性T細胞(Treg)の解析をフローサイトメトリーにて行った。具体的には、rDiAgをosmotic pumpを用いてCBA/Jメスマウスに投与した後、CBA/JもしくはDBA/2Jオスマウスと交配した。妊娠14.5日目に解剖して子宮内の免疫担当細胞を分離し、NK細胞とTreg細胞の割合をフローサイトメトリーを用いて解析した。その結果、rDiAg投与群では対照群に比較して流産率の低下がみられたが、子宮内CD45陽性細胞に占めるNK細胞、Treg細胞には二群間で差が見られなかった。
2、CBA/JメスマウスにrDiAgを投与し3日目、7日目にフローサイトメトリーにて脾臓細胞におけるTregを解析した。その結果、脾臓細胞におけるTregには変動が見られなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

rDiAg投与により流産率が低下することは明らかとなっているため、そのメカニズムを研究することによって妊娠維持に関わる免疫寛容の解明を目指したが、現在までにその解明には至っていない。しかし、子宮内の粘膜免疫応答をフローサイトメトリーを用いて解析する系が完成しつつあるので、今年度はさらに妊娠子宮における粘膜免疫の解析を進めていく予定である。
また、当初の計画では、平成25年度には漢方薬(柴苓湯)の流産抑制効果について検討する予定であったが、取り組むことができなかった。現在、柴苓湯混合飼料の作成にむけて、手続き中である。

Strategy for Future Research Activity

1、子宮内免疫担当細胞については、NK細胞、Treg細胞に加えて、他の免疫細胞についても(B-1細胞など)検討する予定である。
2、流産モデルマウスの妊娠後(腟栓確認後)に柴苓湯混合飼料に切り替えて、妊娠後の柴苓湯の流産抑制効果について検討する。漢方薬の経口摂取後に腸内細菌叢が変化し、粘膜免疫の変動が起き、胎児免疫寛容に関わる可能性も考えられるため、糞便中の細菌叢の16sRNA遺伝子をT-RFLPで解析し、腸内細菌叢の変化を網羅的に解析する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

マウス用の柴苓湯混合飼料を作成する予定であったが、手続きが遅れてしまい年度内に作成できなかったため。
マウス用の柴苓湯混合飼料の作成に使用する。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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