2014 Fiscal Year Annual Research Report
子宮収縮における子宮筋―免疫担当細胞連関・酸化ストレス制御機構の解析
Project/Area Number |
24592493
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
下屋 浩一郎 川崎医科大学, 医学部, 教授 (40291950)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 祐一郎 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (50271193)
福家 信二 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50333696) [Withdrawn]
張 良実 川崎医科大学, 医学部, 講師 (70565910) [Withdrawn]
冨松 拓治 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30346209)
村田 卓也 川崎医科大学, 医学部, 講師 (20714207)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / ストレスマーカー / コルチゾール / 子宮収縮 / 母体ストレス / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
子宮収縮は妊娠維持機構と陣痛発来機構の2つのバランスで制御されており、そこには母体のストレスレベルの関与があることを見出してきた。母体ストレスに関する検討においては、母体ストレスと母体健康指標・性機能および周産期事象との関連に関する検討により分娩様式による性機能については、機械分娩が有利という結果になり、会陰に切開傷や裂傷が生じることが産後の性機能に負の影響を与えることが示唆され、これらのデータを論文として報告した。さらに、唾液中のコルチゾールとクロモグラニンAの間に相関を認め、健康指標GHQ28と抑うつスコア(EPDS)およびEPDSと児への気持ちの間に有意な相関が認められ、これらのデータをもとに論文投稿中である。 一方、子宮収縮に関連する因子を見出すために胎盤組織における1200余りの遺伝子発現を解析したところ、感染・子宮収縮に伴って発現量の増加する遺伝子群、発現量に変化のない遺伝子群および発現量の低下する遺伝子群に分類するかとか可能であり、それぞれの遺伝子産物が既知であるものに対する解析を推進している。さらに、母体血および臍帯血中の網羅的サイトカイン測定によりIL-8、IL-17、TNF-α、IL-23が有意に子宮収縮と関連する因子として抽出され、胎盤における発現との連関含めて解析を進め、子宮収縮に関連する重要な因子であることを見出した。
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[Presentation] 分娩時の諸要素が産後うつ・産褥の母子愛着・女性性機能に与える影響2014
Author(s)
宋美玄, 羽間夕紀子, 佐野力哉, 杉原弥香, 梅本雅彦, 村田卓也, 福家信二, 冨松拓治, 中井祐一郎, 中村隆文, 塩田充, 下屋浩一郎
Organizer
第66回日本産科婦人科学会
Place of Presentation
東京国際フォーラム(東京都)
Year and Date
2014-04-18
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