2013 Fiscal Year Research-status Report
聴性定常反応と睡眠脳波を応用した新しい他覚的聴力検査法の開発
Project/Area Number |
24592540
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
伊藤 吏 山形大学, 医学部, 非常勤講師 (50344809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 俊憲 山形大学, 医学部, 助教 (80536954)
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Keywords | 聴性定常反応 / 睡眠深度 / 小児難聴 / 他覚的聴力検査 |
Research Abstract |
小児難聴の他覚的聴力検査には睡眠下の聴性定常反応AASRを利用した検査が行われるが、反応の性質、特に睡眠との関係については不明である。より正確で有効な精密聴力検査を行うために、聴性定常反応と睡眠深度の関係について解明し、さらには聴性定常反応と眠脳波の両者を応用した新しい他覚的聴力検査システムを開発することが本研究の目的である。 平成25年度は前年度に引き続き、ASSR 反応閾値と睡眠ステージの関係を解明するため、プログラム作成ソフトウェア、Lab VIEW (National Instrument)をもちいて我々が独自に開発したASSR 解析システムと市販の睡眠ポリグラフィ(ソムノトラックプロ、フクダ電子)を用いて、聴力正常成人を被験者とし睡眠脳波とASSR を同時測定し、ASSR 反応閾値に対する睡眠ステージの影響についてデータ収集を試みた。しかしながら、平成25年度は研究代表者および研究分担者が一時的に非常勤講師となったため、十分なデータ収集は困難であった。 また、アメリカ合衆国におけるCombined Otolaryngology Spring MeetingsならびにPolizter Society Meetingに出席し、情報収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
聴性定常反応閾値と睡眠ステージの関係についての検討は計画通りに進んでいるが、睡眠脳波測定システムの開発については、研究代表者および分担者が一時的に非常勤講師であったこと、脳波から睡眠ステージを自動解析するプログラムの作成には専門的な知識が必要であることからやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
市販の睡眠ポリグラフィ(ソムノトラックプロ、フクダ電子)で得られた脳波データおよびその解析結果を基に、Lab VIEW (National Instrument)をもちいて独自の睡眠ステージ自動解析のプログラムを開発し、ASSRとの同時解析を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は一時的に山形大学の非常勤講師であったため、研究時間がやや不足し、その結果物品費に少しの余剰がでた。 平成26年度は研究代表者および分担者ともに常勤の職員にもどり、前年度の繰越額も合わせて研究する時間を確保することができる。
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