2013 Fiscal Year Research-status Report
アレルギー性鼻炎が睡眠障害に及ぼす発生機序の解明と新規治療による研究
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24592578
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
中山 明峰 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30278337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飛田 秀樹 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00305525)
栗山 真一 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (10625560)
鈴木 元彦 名古屋市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50326138)
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Keywords | 睡眠障害 |
Research Abstract |
鼻アレルギーは睡眠障害を起こすことが報告されているが、その基礎学的解明と解決法は見いだされていない。申請者らはこれまでi)鼻アレルギーに対し世界で初めて安全性の高い根治療法となりうる薬剤CD40を開発、ii)世界で初めて脳血流障害の初期症状は記憶の中枢である海馬に出現することを発見、iii)国公立大学で希少の睡眠医療センターにて専門的・先端的な睡眠医療を実行。これにより、I)鼻アレルギーで引き起こされる睡眠時呼吸障害が海馬に与える影響、II)新規鼻アレルギー治療薬CD40による睡眠の質改善効果、III)動物実験の結果をもとに将来ヒトにおける新たなる睡眠治療への可能性、について研究する。 学術的背景として、近年、鼻アレルギーによる睡眠への影響が注目されている。臨床学的に鼻アレルギーはヒトの睡眠に対し睡眠時呼吸障害をきたし、睡眠脳波に微細覚醒(micro arousal)を引き起こすと報告されている。睡眠時呼吸障害は記憶を悪化し、微細覚醒は睡眠の質を低下するため、日中の重篤な事故につながる可能性がある。国民の2人に1人は鼻アレルギーに罹患していると言われており、鼻アレルギーによる睡眠障害への影響を解明することは大きな国益につながると考える。 この研究を介して、鼻アレルギーに対し世界で初めて安全性の高い根治療法となりうる薬剤CD40を開発、世界で初めて脳血流障害の初期症状は記憶の中枢である海馬に出現することを発見することを計画し、国公立大学で希少の睡眠医療センターにて専門的・先端的な睡眠研究を行う
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
抗原を感作したCD40ノックアウト樹状細胞の作製するために、CD40 siRNAを組み込んだCD40 short hairpin siRNA-expressing vector(CD40 shRNA)を作製し、それを骨髄細胞より樹立した樹状細胞に導入する。同時に抗原も感作してCD40ノックアウト抗原特異的樹状細胞をin vitroにて作製する予定であったが、感作する動物の作成が不安定であり、繰り返す同様実験をする必要があるため。
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Strategy for Future Research Activity |
想定外のラットの死亡でより多数の動物を購入する必要がある。電極など破損が激しく、使い捨てしなければならないため、再購入が必要である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
想定外のラットの死亡でより多数の動物を購入する必要がある。電極など破損が激しく、使い捨てしなければならないため、再購入が必要である。 追加実験とともに国際学会での報告を予定する。
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