2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24592580
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
三輪 正人 順天堂大学, 医学部, 准教授 (80247650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神谷 和作 順天堂大学, 医学部, 准教授 (10374159)
池田 勝久 順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 鼻粘膜上皮バリア機能 / フィラグリン / TSLP / LPS / poly I:C |
Outline of Annual Research Achievements |
代表的なバリア機能関連タンパクであるフィラグリンの発現について、昨年度おこなったヒト鼻粘膜初代培養細胞だけではなくヒト気管支粘膜およびケラチノサイトも用い、種々条件下でのフィラグリン代表的な上皮系サイトカインであるThymic stromal lymphoprotein (TSLP)、代表的な炎症性サイトカインであるIL8などの発現を昨年度に引き続いて、real-time PCRおよびELISAを用いて検討した。 細菌感染のモデルとしてlipopolysaccharide (LPS)、ウイルス感染のモデルとしてpoly I:Cをそれぞれ刺激した後の、フィラグリン、TSLP、IL8について、mRNAおよびタンパク量を経時的に測定した。LPSあるいはpoly I:C刺激後、mRNAおよびタンパク量ともに、ヒト鼻粘膜初代培養細胞では用量依存的にフィラグリン、TSLPは減少、IL8は増加する傾向を認めたが、ヒト気管支上皮細胞では、刺激前後共にほとんど発現がみられなかった。ケラチノサイトも鼻粘膜上皮と同様の傾向を示した。 同様の実験を、手術時摘出ヒト鼻粘膜初代培養上皮細胞でもおこなったが、同様の傾向が認められた。
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