2014 Fiscal Year Research-status Report
鼻副鼻腔手術における重畳表示型ナビゲーションシステムの研究
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24592581
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
飯村 慈朗 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60317930)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 内視鏡下鼻内手術 / 立体内視鏡 / 重畳表示型ナビゲーション |
Outline of Annual Research Achievements |
1)現在の重畳表示型ナビゲーションをより良いシステムに改良 レジストレーション方法を、顔表面をなぞるタッチ式とし、不適切なレジストレーション点は自動的に削除されるように改良した。これにより誤差が減少されナビゲーションとしての精度を向上させた。 2)斜視鏡下手術における位置情報取得のためのプローブを作成 サブモニターにて手術操作部位の位置情報が得られるナビゲーションも併用しているが、今までは直のプローブしかないため上顎洞や前頭洞内における手術操作部位の位置情報は得られないでいた。本年度、弯曲したプローベ(弱弯および強弯の2種類)を作成することにより、上顎洞や前頭洞内の手術操作部位の位置情報が得られるようになった。 3)複眼の斜視硬性内視鏡を開発 単眼の斜視硬性内視鏡による臨床実験を施行し、斜視鏡による立体ナビゲーションシステムのデータを蓄積した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1回/2ヶ月の頻度で臨床実験が施行できており、着実に重畳表示型ナビゲーションの臨床実験によるデータを蓄積できている。毎回、高次元医用画像工学研究所にてカンファレンスを行い、実験結果からの改良点などを話し合い、フィードバックしながら重畳表示型ナビゲーションを改良している。 着実に重畳表示型ナビゲーションの改良は進み精度も向上しているが、斜視鏡に複眼のCCDを組み込むことはまだ困難であり、複眼の斜視硬性内視鏡の開発ができていない。そのため最終目標である斜視硬性内視鏡による重畳表示型ナビゲーションの臨床実験が施行できないでいる。単眼の斜視硬性内視鏡による重畳表示型ナビゲーションの臨床実験は複数回施行できており、複眼の斜視硬性内視鏡が開発できればすぐに重畳表示型ナビゲーションを導入できる状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
複眼の斜視硬性内視鏡を開発し、斜視硬性内視鏡による重畳表示型ナビゲーションの臨床実験を施行する。そのうえで、これまでの研究成果を論文として報告する。
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Causes of Carryover |
平成26年度の時点で斜視鏡に複眼のCCDを組み込むことができず複眼の斜視硬性内視鏡の開発ができなかった。そのため最終目標である斜視硬性内視鏡による重畳表示型ナビゲーションの臨床実験が施行できず、次年度使用額が生じてしまった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に複眼の斜視硬性内視鏡を開発し、斜視硬性内視鏡による重畳表示型ナビゲーションの臨床実験を施行する。
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