2014 Fiscal Year Annual Research Report
高悪性度唾液腺癌における上皮間葉転換に基づく治療耐性機序の解明
Project/Area Number |
24592599
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
白土 秀樹 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (30398060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 寅彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00284505)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 唾液腺腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌のほとんどは扁平上皮癌でありその解析は他方面から進んでいるが、腺癌が主体の唾液腺癌は全頭頸部癌の3%程度であり、病理学的分類の複雑さと症例の集積の難しさから、分子生物学的解析に関してほとんど報告が無いのが現状である。さらに唾液腺癌の約4割を占める、高悪性度型腺癌に対する治療は極めて困難で、側頭骨浸潤、顔面神経の処理など解剖学的複雑さに起因する切除範囲決定の難しさと、放射線治療、化学療法などの既存の治療の有効性が低い現状を考えると、日常臨床の現場では大きな問題となっている。中でも化学療法、放射線療法への治療抵抗性が重要で、その克服は耳鼻咽喉科・頭頸部外科医師にとっての大きな課題と考える。特に腺様嚢胞癌、唾液腺管癌などの癌は神経浸潤、遠隔転移により最終的に治療不能となる例も多々存在し、全く新しい治療法の確立が強く待たれるところである。また、多形腺腫などの良性腫瘍の中にも被膜外浸潤を伴う、いわゆるinvasive carcinoma ex pleomorphic adenomaなど、いわゆるprogressionとして生物学的な高悪性形質を獲得する側面もあり、そのtumorgenesisの多彩さは際立っていることが、より治療を難しくしている。 代表研究者らは、高悪性度粘表皮癌における高悪性化機序にWnt signalが関与することを示した。また高悪性度唾液腺癌における上皮間葉転換に基づく治療耐性機序を明らかにするため、EMT関連因子の解析を行った。免疫染色、PCRなどを用いて臨床病理学的及び分子生物学的解析を行った。また、近年セツキシマブなどのEGFR関連解析が進んでおり、その分子生物学的解析を行った。その結果、EGFRの免疫組織学的発現より、細胞内の遺伝子増幅が放射線感受性などの治療感受性に関与する可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Clinical relevance of Kuttner tumour and IgG4-related dacryoadenitis and sialoadenitis.2014
Author(s)
Furukawa S1, Moriyama M, Kawano S, Tanaka A, Maehara T, Hayashida JN, Goto Y, Kiyoshima T, Shiratsuchi H, Ohyama Y, Ohta M, Imabayashi Y, Nakamura S.
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Journal Title
Oral Dis
Volume: 21(2)
Pages: 257-62
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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