2013 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部癌・癌幹細胞における特異的マイクロRNAの解析と分子標的治療への応用
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24592607
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
ベデル レヴェント 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80614841)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹井 慎 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40347589)
戸川 彰久 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70305762)
保富 宗城 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90336892)
小上 真史 和歌山県立医科大学, 医学部, その他 (90423946)
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Keywords | cancer stem cell |
Research Abstract |
既存のUTSCCバイオ細胞シリーズを用いて、その細胞集団に含まれる癌幹細胞の分離と証明を目的とした研究を行なった。まず、SCC細胞の癌幹細胞マーカーと言われているCD44表面マーカーの陽性率をFACS装置にて解析した。細胞はUTSCC90とUTSCC9を用いた。結果は両細胞ともに90%以上の高い陽性率であった。最近の論文では、SCC細胞株のCD44陽性率が高く、癌幹細胞特異的表面マーカーにはならないのではと言う見解とであり、その結果と今回の結果が一致した。そこで、アルデフローアッセイを用いて、癌幹細胞を分離することとした。FACS装置を用いて解析した結果、アルデフロー陽性率はUTSCC90で13.7%、 UTSCC9で14.3%であった。FACSAriaを用いてソーティングを行ない、両細胞をアルデフロー陽性細胞と陰性細胞を抽出した。抽出した細胞を、幹細胞関連転写因子であるALDH1、SOX2、Nanog、Oct4をreal-time PCRを用いて発現を比較したが、有意な差は出なかった。 そこでsphere assayを行なうこととした。両細胞集団が、非接着プレート上でsphereを形成する事を確認して、FACSAriaで分離されたアルデフロー陽性細胞と陰性細胞がsphere形成をするかどうか確認することとした。 今回は退職をするため一旦研究は中断とした。それに伴い科研費は中止となった。
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