2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24592612
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
佐藤 公則 久留米大学, 医学部, 教授 (70196228)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅野 博仁 久留米大学, 医学部, 准教授 (40203583)
中島 格 久留米大学, 医学部, 教授 (70117183)
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Keywords | 組織幹細胞 / 幹細胞ニッチ / ヒト声帯粘膜 / 声帯黄斑 |
Research Abstract |
ヒト声帯黄斑内のヒト声帯星細胞は声帯組織の恒常性を維持し、声帯が損傷した場合には失われた細胞を産生して再生させる、すなわちヒト声帯星細胞は組織幹細胞としての機能を持っているのかを解明する研究を継続している。またヒト声帯星細胞が密に分布するヒト声帯黄斑は組織幹細胞を維持している微小環境(幹細胞ニッチ)であるのか、声帯星細胞の増殖や分化は、その細胞周辺環境(幹細胞ニッチ)によって制御されているのかを解明する研究を継続している。 1) 細胞骨格である細胞質の中間径フィラメントの構成蛋白質組成を検討し、ヒト声帯星細胞の起源を明らかにした。すなわち内胚葉、中胚葉、外胚葉系細胞が持つ中間径フィラメントの構成タンパク質をヒト声帯星細胞は保持しており、通常の線維芽細胞と同じ起源の細胞ではなく、多分化能(multipotency)を持った細胞である事が示唆された。 培養ヒト声帯星細胞はcolony-forming unitを形成した。このことからヒト声帯星細胞は、間葉系幹細胞あるいは骨髄の間質幹細胞の可能性が示唆された。また非対称性分裂を行っており組織幹細胞の可能性が示唆された。ヒト声帯星細胞にはCD34、CD45、collagen type Iが発現しており、ヒト声帯星細胞は、造血細胞あるいは骨髄由来のcirculating fibrocytesに関連した細胞である可能性が示唆された。 2) ヒト声帯星細胞の細胞培養によるin vitroの研究により、ヒト声帯星細胞が組織幹細胞、あるいは前駆細胞の可能性が示唆された。 3) ヒト声帯黄斑内に密に分布する細胞は、多分化能(multipotency)を持った細胞であり、非対称性分裂を行っており、骨髄の由来の細胞であることから、声帯膜様部の前端と後端に存在する黄斑は組織幹細胞の周辺環境(幹細胞ニッチ)でることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って研究が進展している
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Strategy for Future Research Activity |
1.ヒト声帯星細胞(Vocal Fold Stellate Cell)の起源の解明をさらに行う。 2.ヒト声帯星細胞(Vocal Fold Stellate Cell)の幹細胞性の解明を行う。さらに声帯粘膜の組織幹細胞とヒト声帯星細胞の関連性を検討する。 3.声帯幹細胞と細胞周辺環境(幹細胞ニッチ)の解明を行う。すなわち声帯星細胞が密に分布する声帯黄斑が、幹細胞の細胞周辺環境(幹細胞ニッチ)であるのかどうかをさらに検討する。
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Research Products
(10 results)