2015 Fiscal Year Annual Research Report
頭頸部癌のEGFR標的治療におけるHPV感染と癌幹細胞との相関に関する研究
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24592614
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
Principal Investigator |
藤井 正人 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 聴覚・平衡覚研究部, 部長 (70129633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
孫 廣い 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (40425773) [Withdrawn]
羽生 昇 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), 聴覚・平衡覚研究部, 研究員 (60365369)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 頭頸部癌 / 癌幹細胞 / ヒト乳頭腫ウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
1)舌扁平上皮癌細胞株のSP細胞における癌幹細胞関連遺伝子の発現とその細胞動態への影響について、舌扁平上皮癌細胞株SAS, HSC4, SCC4をflowcytometryにてsortingした結果,SP分画はSASにて0.9%、HSC4にて0.7%、SCC4にて10.2%、各々認められた。SAS, SCC4のSP細胞とnon SP細胞の間で癌幹細胞関連遺伝子の発現をRT-PCRにて比較した結果、いずれにおいても転写因子Oct3/4、Nanogの発現はSP細胞で顕著に高く、免疫細胞染色でも同様の結果が示された。MicroarrayにてもSP細胞とnon SP細胞との間で比較検討し、同様にSP細胞でOct3/4、Nanogの発現が高かった。他の遺伝子としてEMT(上皮間葉移行)関連遺伝子も比較検討したが、SP細胞とnon SP細胞との間に発現の有意な差は認めなかった。機能に関しては、in vitro migration assayおよびinvasion assayの結果、遊走能と浸潤能はSP細胞のほうが高かったのに対し、proliferation assayの結果、細胞増殖能には明らかな差を認めなかった。2)臨床腫瘍検体における同関連遺伝子の発現とその臨床的意義を検討。初回治療として舌部分切除のみを行ったstage I/II舌扁平上皮癌症例50例の臨床検体の腫瘍細胞核におけるOct3/4とNanogの発現を免疫組織化学染色にて評価し,後発頸部リンパ節転移(delayed neck metastasis: DNM)との相関を検討した。DNMは13例に認められ、Oct3/4の発現(p=0.001)、Nanogの発現(p=0.001)、との間に有意な相関が認められた。3)中咽頭扁平上皮癌94例においてPCRにてHPV陽性であったのは62例66%でありEGFR標的治療の効果が良好であった。
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[Journal Article] xpression of Oct3/4 and Nanog in the head and neck squamous carcinoma cells and its clinical implications for delayed neck metastasis in stage I/II oral tongue squamous cell carcinoma2015
Author(s)
Habu, N. Imanishi, Y. Kameyama, K. Shimoda, M. Tokumaru, Y. Sakamoto, K. Fujii, R. Shigetomi, S. Otsuka, K. Sato, Y. Watanabe, Y. Ozawa, H. Tomita, T. Fujii, M. Ogawa, K.
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Journal Title
BMC Cancer
Volume: 15
Pages: 730-743
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant