2013 Fiscal Year Research-status Report
Estrogenー受容体による眼圧制御、眼圧上昇メカニズムの解明
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24592621
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
間渕 文彦 山梨大学, 医学工学総合研究部, 講師 (20322125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相原 一 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80222462)
櫻田 庸一 山梨大学, 医学工学総合研究部, 助教 (90456476)
柏木 賢治 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (30194723)
飯島 裕幸 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (80114362)
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Keywords | エストロゲン受容体 / ESR1 / ESR2 / 眼圧 / 原発開放隅角緑内障 / ESR1ノックアウトマウス / ESR2ノックアウトマウス / POAG |
Research Abstract |
これまで我々は、estrogen receptor beta (ESR2) 遺伝子多型の頻度が女性原発開放隅角緑内障 (POAG) で高く、眼圧上昇に関与していることをみいだし報告したが、estrogen-受容体による眼圧制御、眼圧上昇のメカニズムを分子生物学的レベルでより明らかにするため、Jackson Labolatoryよりestrogen receptor alpha (ESR1) 、ESR2ノックアウトマウスを購入。これらノックアウトマウスの眼圧上昇、視神経障害評価を行い、POAGモデルとしての可能性について検討するため、ESR1ノックアウトマウス、ESR2ノックアウトマウス共、野生型×ヘテロ遺伝子変異マウスの交配を行い、実験が可能な繁殖が確認できたため、まず、生後6~8週令のESR1ヘテロノックアウトマウス、ESR2ヘテロノックアウトマウス、野生型マウスについて、腹腔内麻酔の後,両眼の夜間眼圧(21:00~23:00)を測定。両眼の平均眼圧は、ESR1ヘテロノックアウトマウス 20.6mmHg、ESR1ヘテロノックアウトマウス対照コントロール (野生型マウス) 20.3mmHg、ESR2ヘテロノックアウトマウス 18.3mmHg、ESR2ヘテロノックアウトマウス対照コントロール (野生型マウス) 19.9mmHgであった。次にヘテロ遺伝子変異マウスxヘテロ遺伝子変異マウスの交配を行い、ホモノックアウトマウスを作成。8週令のESR2ノックアウトマウスについて眼圧測定を行ったところ、ESR2ホモノックアウトマウス 15.3mmHg、ESR2ヘテロノックアウトマウス 13.7mmHg、ESR2ヘテロノックアウトマウス対照コントロール (野生型マウス) 12.3mmHgという結果であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(理由) estrogen-受容体による眼圧上昇、視神経障害のメカニズムを分子生物学的レベルでより明らかにするため、estrogen receptor alpha (ESR1) ノックアウトマウス、estrogen receptor beta (ESR2) ノックアウトマウスの繁殖実験を行い、ヘテロノックアウトマウスだけでなく、ホモノックアウトマウスについても実験が可能な繁殖が確認できており、これらマウスの繁殖を続け数を増やすと共に、眼圧測定を経時的に行えており、予定通りの進捗状況となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
これらマウスの繁殖を続けて数を増やし、眼圧測定を生後2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月、8ヶ月、10ヶ月、12ヶ月、14ヶ月、16ヶ月、18ヶ月で行い、estrogen receptor alpha (ESR1) ノックアウト、estrogen receptor beta (ESR2) ノックアウトにより眼圧に変化がみられないか野生型と比較検討を行っていく。また、これらノックアウトマウスを網膜神経節細胞 (RGC)自発蛍光トランスジェニックマウスと交配させることにより、ESR1、ESR2ノックアウトマウスのRGC減少を評価し、視神経障害がみられないか検討を行っていく。さらに、繁殖が可能であればESR1とESR2のダブルノックアウトマウスを作成し、同様に眼圧、視神経障害評価を行っていく。
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