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2013 Fiscal Year Research-status Report

眼部紫外線防御アイテムとしての眼鏡の有効性評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24592659
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

佐々木 洋  金沢医科大学, 医学部, 教授 (60260840)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 初坂 奈津子  金沢医科大学, 医学部, 助教 (50505352)
KeywordsUvインデックス / UVA-B / UVB / 眼部紫外線被曝 / 眼部UVインデックス
Research Abstract

新マネキン西洋人(成人)と東洋人(小児)の製作が終了した。今まで使用していた東洋人(成人)マネキンの顔形状は頭囲56cm、頭幅15.5cm、瞳孔間距離6.2cm、眼の彫の深さ(角膜表面から前頭・頬を結ぶ線に垂直に交わる距離)5mmとなっており、これは日本成人女性40代とほぼ同等となっている。西洋人(成人)マネキンの顔形状は頭幅13.8cm、瞳孔間距離6.0cmと東洋人と比べると顔幅が少し狭い。眼の彫の深さは10mmと東洋人に比べて倍も深くなっている。東洋人(小児)マネキンの顔形状は頭囲49cm、頭幅14.5cm、眼の彫の深さは5mmとなっており、東洋人(成人)と比べ一回り小さな形状となっている。
それぞれのマネキンでのUV計測を開始し、快晴日であった7月11日(南中高度65度、UVインデックス9)と10月1日(南中高度40度、UVインデックス5)に金沢医科大学屋上で測定した。両日とも各マネキンの頭頂センサは太陽高度とともに増加し、南中時の値は65度で17-18mW/cm2、40度で8-10mW/cm2であった。眼部平均値の東洋人(成人)の最大値は約2mW/cm2に対し、西洋人の最大値は約半分の1mW/cm2であった。眼部の日内変動を比較すると、西洋人では南中時で最大値をとる緩やかな山形になるが、東洋人(成人と小児)は幾つかピークを持つ形となった。東洋人は、眼部周囲に影ができることはほとんどなかったが、西洋人は眼部周囲に影ができていた。西洋人は東洋人に比べ眼の彫が深いために、ある程度太陽高度が低くても眼部に影ができ、眼部UV被ばく量は東洋人の半分の値になったと考えられる。東洋人(成人)に対する西洋人の眼部被ばく率は、太陽高度10度・20度・30度・40度でそれぞれ41%・47%・63%・65%となった。このように顔形状の違いにより眼部UV被ばく量にも差ができることが明らかとなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

東洋人(成人)と西洋人のマネキンを用いて眼部UV被ばく量の比較を行い、東洋人に対する西洋人の眼部被ばく率がどの太陽高度でも低くなり、顔形状の違いにより西洋人の眼部UV被ばく量が低くなることが明らかとなった。また、各UVインデックスと眼部UV被ばく量の関係を検討し、それぞれ学会発表で報告した。
東洋人(成人)と西洋人の眼部UV被ばく量の環境別での比較をするため、海面での計測(8月17日、穴水湾)と雪面での計測(2014年3月12日、ゴルフ場)を行った。詳細についてはまだ検討中であるが、海面では太陽高度が低くなると海面反射が増加し、東洋人と西洋人のUV被ばく量の差が少なくなる可能性がある。また、UV反射が大きい雪面では、散乱UVの増加が関与しているのか、東洋人と西洋人で差がなくなる可能性がある。
東洋人(成人)マネキンを用いてサングラス・眼鏡・帽子でのUV被ばく量の検討を行った。サングラスや眼鏡のレンズがある程度小さくても、テンプルの幅が太く、レンズと眼の隙間を十分にカバーできるものであれば、眼部中央のUV被ばく量を95%以上カットできることが分かった。また、東洋人と西洋人のアイテム効果の比較を行うために追加計測を行い、データを検討中である。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、金沢医科大学屋上において、快晴時の眼部UV被ばく量の測定を行う。前回までは東洋人(成人)と西洋人の計測が中心であったが、今後は東洋人(小児)の計測を中心に行う。そして3者の顔形状の違いによる眼部被ばくの差異を明らかにする。
3種のマネキンを用いて各アイテム(サングラス・眼鏡・帽子)での眼部UV被ばく量を計測し、3者での比較を行い、顔形状別に眼部UV被ばく対策としてもっとも有効なアイテムおよび眼鏡形状を明らかにする。また太陽高度やUVインデックスとの関係も検討し、眼鏡装用の必要性を明らかにする。
これらの結果をまとめて、学会発表および論文作成を行う。

  • Research Products

    (3 results)

All 2014 Other

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] Comparison of ocular UV exposure by facial contour2014

    • Author(s)
      Hiroshi Sasaki
    • Organizer
      International Congerence on the Lens
    • Place of Presentation
      Kailua-Kona
    • Year and Date
      20140119-20140124
  • [Presentation] Correlation of UV exposure dose between top of head and eye2014

    • Author(s)
      Natsuko Hatsusaka
    • Organizer
      International Conference on the Lens
    • Place of Presentation
      Kailua-Kona
    • Year and Date
      20140119-20140124
  • [Presentation] 顔面骨格の違いによる眼部紫外線被ばくの比較

    • Author(s)
      初坂 奈津子
    • Organizer
      第33回金沢医科大学研究会
    • Place of Presentation
      金沢市文化ホール

URL: 

Published: 2015-05-28  

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