2013 Fiscal Year Research-status Report
視覚の質と生体力学を考慮した角膜手術法開発のための基礎的研究
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24592669
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 直之 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座教授 (00273623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高 静花 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00570590)
辻川 元一 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座教授 (70419472)
相馬 剛至 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教(常勤) (70582401)
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Keywords | 角膜形状 / 視機能 / 生体力学的特性 |
Research Abstract |
レバミピド点眼の蒸発亢進型ドライアイに及ぼす影響を調査した。その結果、高次収差の経時的変化はのこぎり型パターンを示したが、点眼によってそのパターンは正常パターンに回復し、高次収差も減少し、涙液破綻時間も延長を認めた。このように、角膜形状が正常であっても角膜前涙液層の異常は視機能に影響を及ぼし、介入によって治療可能であることが判明した。 ヒアルロン酸、レバミピド、およびジクアホソルナトリウム点眼液の点眼の視機能に及ぼす影響の検討を行った。その結果,ヒアルロン酸の点眼は、有意に高次収差の経時的増加を認め、レバミピドの点眼は、前方散乱の増加をもたらすことが判明し、点眼直後は、点眼の種類によっては、高次収差や前方散乱への影響を考慮して評価する必要があることが示唆された。 円錐角膜の形状異常の自動診断、すなわち角膜形状の特徴の定量化に及ぼす要因の検討を行った。その結果、角膜形状から得られた独立変数が12未満の場合には、自動診断として用いた4つの方法で結果が異なること、2次から4次のZernike多項式であれば、4群間に差はないことが判明した。 ペルーシド角膜変性の角膜形状解析を行い円錐角膜と比較したところ、axial power map, 角膜前後面の高さのマップにおける本疾患のと特徴が判明した。また円錐角膜と本疾患の角膜形状の特徴に多くの共通点があり、両疾患が同一範疇に含まれることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
円錐角膜の診断と進行予測、及びLASIKとの比較に関しては、円錐角膜に対する角膜形状解析の経時的推移を検討し、また、その生体力学的特性の評価を行い、それぞれ発表した。 次に、角膜移植後の形状解析と生体力学的評価に関しても、その試験は終了し、発表を行い、現在論文を投稿中である。 フェムト秒レーザーに関する実験に関しては、装置の実験使用手続きの問題で遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
円錐角膜の診断と進行予測、及びLASIKとの比較に関しては、今年度中に論文を仕上げて投稿させる。角膜移植後の角膜移植後の形状解析と生体力学的評価に関しても、論文が受理されるように努力する。フェムト秒レーザーおよび角膜クロスリンキングに関しては、実験を推進させて今年度中に実験の結果が得られ、発表することをめざす。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験の遅れから、実験、学会発表に関する出費が予想より減少した 今年度に実験の遅滞を取り戻し、さらに学会発表や論文執筆を推進させる。
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Research Products
(4 results)