2012 Fiscal Year Research-status Report
標的化リポソーム新生血管阻害剤の開発:加齢黄斑変性の新規治療を目指して
Project/Area Number |
24592679
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
本田 美樹 順天堂大学, 医学部, 准教授 (30348990)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | ドラックデリバリー |
Research Abstract |
ラット実験的CNVに対するリポソームの到達の検討を行った。ラット網膜にレーザー過剰照射を行い、実験的脈絡膜新生血管(CNV)モデルを作成した。リポソームは電荷修飾を行っていないもの、正電荷修飾あるいは負電荷修飾を行った以下の3種を調整した。 1)DPPC/cholesterol/APRPG-PEG-DSPE/DiI=20/10/2/1 2)DPPC/cholesterol/SA/APRPG-PEG-DSPE/DiI=20/10/2/2/1 3)DPPC/cholesterol/DPPG/APRPG-PEG-DSPE/DiI=20/10/2/2/1 1.上記脂質をナスフラスコに添加 2.Tert-buthanolを適量加え、減圧下クロロホルムを除去 3.凍結乾燥(overnight)4.20 mM HEPES 5 mLを加え、ハイドレーション(60度) 5.凍結融解(×3) 6.エクストルージョン(100 nm×5) 7.粒子径とゼータ電位を測定。正電荷修飾にはSAを負電荷修飾にはDPPGを用いた。 脂質層内に蛍光色素(DiIC18)を内封し、点眼・結膜下注射後に二重染色を行った後、蛍光顕微鏡を用いて眼内薬物動態を検索し、CNVに到達する最も適したリポソームの検討を行った。全ての群でリポソームは脈絡膜に到達していた。電荷修飾リポソームが電荷修飾(-)リポソームよりも、CNVに多く到達している傾向が認められた。また到達量は点眼群より結膜下注射群の方が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
点眼後・結膜下注射後に脈絡膜(CNV)に到達するリポソームの選定が可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
今回選定したリポソームに、新生血管阻害剤を内封し、眼内での徐放効果、CNV標的化、CNVの抑制効果を検討を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今回選定したリポソームに、新生血管阻害剤を内封し、薬剤内封率の測定等を行う。 実験結果をもとに、どの薬剤をリポソームに内封するのが最も適切かの検討を行う。
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Research Products
(2 results)