2014 Fiscal Year Annual Research Report
視神経軸索障害におけるγセクレターゼとオートファジーの分子制御機構の解明
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24592683
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
北岡 康史 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (10367352)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 眼薬理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にはp62を単独で抑制した場合軸索がどうなるのかを検討した。軸索障害モデルであるTNFモデルラットを用いて、まず視神経をサンプルにp62のimmuno blotを行った。硝子体注射1週間後においてコントロールに比してTNF群では視神経のp62蛋白の発現が有意に上昇していた。この上昇は、オートファジー誘導体であるrapamycinにより有意に抑制された。またp62 siRNAの硝子体注射によっても有意に抑制された。これらの群の2週間での軸索数の定量の結果、TNFによる軸索減少はrapamycinにより有意に保護された。この保護効果よりは弱いものの、p62 siRNAによってもTNFによる軸索減少は有意に抑制されたことより、p62を単独で抑制しても、部分的な保護効果があることが分かった。研究期間全体を通して、緑内障とアルツハイマー病の関連性から、視神経でのアミロイド前駆蛋白を調べ、グリアに存在することを示し、γ-セクレターゼがTNFで活性化されることを報告した。アルツハイマー病でオートファジーが障害され、蛋白のクリアランスがうまくいかず、様々な異常蛋白が蓄積することが報告されている。我々の緑内障モデルではオートファジーのfluxが障害され、軸索変性に向かうことを明らかにした。さらにオートファジーは加齢でもその活性が変化することが知られており、緑内障も加齢が関与していることから、我々は老化マウスを用いて、視神経障害において、オートファジーのfluxが障害されていることを示した。
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