2014 Fiscal Year Annual Research Report
皮弁移植後リンパ流を可視化する!~光イメージングを用いた再生メカニズムの解明
Project/Area Number |
24592704
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
堀内 勝己 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (60625028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 有平 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70271674)
古川 洋志 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00399924)
小山 明彦 北海道大学, 大学病院, 講師 (70374486)
舟山 恵美 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (10533630)
林 利彦 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (00432146)
大澤 昌之 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (70625029)
関堂 充 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40372255)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リンパ流 / 蛍光イメージング / In vivo imaging system / リンパ浮腫 |
Outline of Annual Research Achievements |
皮膚に外科侵襲を加えた際に寸断された真皮内・真皮下リンパ管網は、術後のリンパ管再生により再開通すると考えられている。その皮弁移行術や植皮術施行後の真皮下リンパ管網の再構築に関しては未だ十分な検討が行われていない。そのためインドシアニングリーン(ICG)と近赤外線光カメラ(PDE)を利用した蛍光イメージング技術を用いてそのメカニズムを解明することを当初の目的としていた。 まずラットを用いて、島状と有茎の形状の異なる皮弁を同一固体内の左右腹部に作成し比較対象とした。しかし、人体におけるような浮腫は生じず、優位な差を認めなかった。次に片側のみに島状皮弁、有茎皮弁、全層植皮、分層植皮を行い、別個体での比較を試みた。しかし植皮の生着が安定せずモデルとして使用することができなかった。その後マウスの後肢のリンパ浮腫モデルに着目し、その改善メカニズムのイメージングに着手した。左後肢の膝窩リンパ節を摘出後その中枢・末端でリンパ管を結紮した。さらに鼠径部の軟部組織を郭清することで一定期間持続するリンパ浮腫モデルを作成した。そのリンパ浮腫モデルとcontrol群のマウスをin vivo imagin systemを用いて比較した。浮腫を起こした側の足底にICGを注入しその蛍光強度を10分後から5時間後まで1時間おきに計測した。術後2週目までは浮腫モデル群では数値の低下が遷延していたが、4週後にはほぼ同様の数値の低下傾向となった。蛍光強度の低下がリンパ流の回復と相関しているものと考えられた。足の容積を測定することで、浮腫の改善の程度を定量化し、IVISにおける蛍光強度変化と比較したところ一定の相関性を認めた。 リンパ浮腫の動物モデルを用いた実験系において浮腫の程度を定量化する手法はまだ確立されておらず、本研究の結果は一手法として今後の基礎研究に貢献する可能性が考えられた。
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Research Products
(2 results)