2013 Fiscal Year Research-status Report
ケロイド発生に関与するIL-6プロモーター領域一塩基多型の同定とその機能解析
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24592723
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
土佐 眞美子 日本医科大学, 医学部, 講師 (30301568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邉 淳 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10307952)
M GHAZIZADEH 日本医科大学, 付置研究所, 准教授 (30190979)
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Keywords | ケロイド / IL-6 / SNP / 遺伝子 |
Research Abstract |
平成24年度に引き続き、1)ケロイド100 例と正常例(ケロイドを認めない人)100 例の末梢血を収集し末梢血よりゲノムDNA を抽出。2)IL-6 プロモーター領域における4 つの一塩基多型(SNPs)についてケロイド症例と正常例を対象とした関連解析によりケロイド発生に関わるSNP を同定。3)SNP の結果と臨床データの比較。4)末梢血から得られた血清中IL-6 濃度を測定しSNP の遺伝子型ごとに解析した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ケロイドおよび正常サンプルの収集は、当初の予定数はクリアできたが、統計学的に充分ではないため、追加で、再度サンプル収集を行い解析した。
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Strategy for Future Research Activity |
1)ケロイドにて認められたIL-6 プロモーター領域のSNP を含むDNA 断片を(a)Dual Luciferase Reporter Assay System のpGL4 ベクターに組み込み正常真皮由来線維芽細胞にトランスフェクトして、SNP の発現への影響を検討する。(b)トランスフェクト前後の正常真皮由来線維芽細胞の細胞増殖とコラーゲン関連遺伝子(Fibronectin, Collagen type I α2)発現、Procollagen type I の合成能をELISA 法RT-PCR 法、RIA 法により 解析し比較検討する。(C)トランスフェクト後の正常真皮由来線維芽細胞に、ヒト抗IL-6R 抗体やSTI571 などの小分子ペプチドを作用させLuciferase 活性を測定する。今回注目したIL-6 プロモーター領域にあるケロイド発生に関与するSNP をコントロールする新治療薬を検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
サンプル数を予定より増やしたため、収集に時間がかかり、予定していた機能解析に遅れが出たため、その分の研究費が持ち越しとなった。 コラーゲン関連遺伝子(Fibronectin, Collagen type I α2)発現の解析・procollagen type Iの合成能を検討する方法としてELISA・RT-PCR・RIA法等にしようする。
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