2014 Fiscal Year Research-status Report
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24592731
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
白石 淳 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (40401343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大友 康裕 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40176946)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 外傷 / 外傷疫学 / 予測モデル / コホート研究 / 診断精度 |
Outline of Annual Research Achievements |
いくつかのデザインの変更を行った。 データソースは、日本外傷データバンク2014年度版を変更し、外傷症例146111例を対象とした。 組み入れ基準は、小児外傷の特殊性に留意して、16歳以上に変更した。そのため、本スコアは成人対象のスコアとすることにした。データの欠測値を処理するために、新たに多重代入法を用いた処理を行うこととし、これにより欠測によるバイアスを避けることが可能となった。最終的に完成したスコアは、既存のRevised Trauma Score (RTS)と比較して、Area Under Curve (AUC)を+0.021、Net Reclassification Improvementを+0.239、それぞれ有意(いずれもP<0.001)に改善することが示された。解析の変更は以上で終了として、最終的な学会報告をWorld Congress of Disaster and Emergency Medicine (2014/4/21-24, Cape Town, South Africa)で行った。現在、診断精度の研究のための報告ガイドラインであるSTARD statementに準拠して論文化作業を行っている。 平行して、平成27-28年度に行われる日本救急医学会主導の重症外傷を対象とした多施設共同観察研究で、TRIAGES scoreの前向き外部検証を行うことを予定している。この前向き外部検証によって、TRIAGES scoreの妥当性を確認するとともに、救急医療と災害医療への普及を目指していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文化作業は完了目前であり、今後の研究に向けた取り組みも確立しつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
前向き外部検証の予定が確立した。
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Causes of Carryover |
外部検証のために独立したオンラインデータベースの立ち上げを行うよりも、多施設共同研究の研究計画の一部に参画することが妥当と考え、その分の資金は繰越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究と派生研究の学会発表、スマートフォン用ソフトウェアの開発費用、論文作成・校正、ホームページ作成などの情報発信に用いる。
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Research Products
(1 results)