2014 Fiscal Year Annual Research Report
SuperoxideとHMGB1を主眼とした頭部外傷の病態解明と治療法の確立
Project/Area Number |
24592737
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
藤田 基 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50380001)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴田 良介 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30263768)
小田 泰崇 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40397998)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 頭部外傷 / HMGB1 / ニューロン / オリゴデンドロサイト / 軸索損傷 / 壊死 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、ラット頭部外傷モデルでスーパーオキシド抑制作用を持つ低体温療法および、HMGB1抑制作用を持つ薬剤グリチルリチン(GL)およびrecombinant human thrombomodulin (rhTM)を用いて、頭部外傷抑制効果について検討した。その結果、低体温療法、GL、rhTMはともに頭部外傷の一形態である軸索損傷を抑制していた。 本研究では、頭部外傷後、脳挫傷周囲のニューロンおよび脳梁部のオリゴデンドロサイトにおいて、受傷早期に細胞質にHMGB1が発現され、脳脊髄液中にそのHMGB1を放出することが明らかになった。また、細胞質にHMGB1をもつニューロンおよびオリゴデンドロサイトは壊死性の変化をきたしており、細胞質へのHMGB1の発現は壊死(necrosis)の指標となりうることが示唆された。また、低体温療法やGL、rhTMを用いたHMGB1抑制療法により軸索損傷が抑制されたことから、HMGB1が頭部外傷の新たな治療ターゲットとなることが示唆され、今後の頭部外傷治療の発展に貢献する可能性が示された。
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Research Products
(1 results)