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2012 Fiscal Year Research-status Report

持続血液ろ過透析における新規膜開発の挑戦

Research Project

Project/Area Number 24592740
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOita University

Principal Investigator

安田 則久  大分大学, 医学部, 助教 (90537101)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 後藤 孝治  大分大学, 医学部, 講師 (10363558)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords新規血液浄化カラム / ビタミンE誘導体 / リポイルビタミンE
Research Abstract

本年度の研究として、まず初めにターゲットとしていた新規ビタミンE誘導体の合成に着手した。当大学内において現在までにビタミンE誘導体 ETS-GSの合成を行っていることから、本実験において誘導体合成経験のある方のご指導をいただき推進した。最終ゴールである血液浄化カラムへの応用を考えると、従来当大学にて合成していた粉末タイプの誘導体より液状タイプのものが良いと考えられ、より強力な抗炎症効果ならびに抗酸化作用を求めることから、今回の研究においてビタミンEとアルファリポ酸を化学的に結合した新規誘導体の合成を行うこととした。本合成を行うのは初めてのため、当初予定していた時間より長時間を要してしまったが、本年度内に完成させることができた。その化合物は、やや黄色がかった常温にて液体でリポイルビタミンEと命名した。
本年度において、本薬剤の抗炎症・抗酸化作用を検討するため、LPS誘発全身性炎症ラットモデルを用いてリポイルビタミンEを胃管から1mmol/kg投与し、3時間、6時間、12時間後にサイトカイン、肺組織のHE染色から、その効果を検証したところ、リポイルビタミンEを投与することで、LPS投与後の肺等の重要臓器において臓器障害軽減効果を認めることができた。次年度以降は、本薬剤の有効性や安全性の検証を目的に実験をさらに進めていく予定にしている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今までにない、オリジナルの新規化合物の合成に挑戦することが一つ、本実験課題の重要な点であった。そこで、初年度に強力な抗酸化能や抗炎症能を有した化合物を目指して、従来このような効果を知られているアルファリポ酸とビタミンEとの化学的な化合を調整することとした。当初、初めての試みであり、化合に難渋したが、初年度内にうまく合成することができた。また、更に本化合物の特性として、抗酸化能や抗炎症能を有していることを確認できた。

Strategy for Future Research Activity

今後は、新規に合成できたリポ酸誘導体である、リポイルビタミンEの有効性、有用性について更なる検討をin vivoとin vitroの両面から検討を行う予定である。また、更に次年度以降の目標である、カラムへの有効性の検討を目指して、連携企業の方々と
本誘導体をコートしたカラムの作成に取り掛かる予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

該当なし

URL: 

Published: 2014-07-24  

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