2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24592743
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
西内 辰也 近畿大学, 医学部, 准教授 (60588804)
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Keywords | 病院外心停止 / 学校 / 疫学調査 / 心室細動 / 自動体外式除細動器 / 心肺蘇生 |
Research Abstract |
本研究の目的は、1)学校における心停止の疫学調査、2)学校における心停止予防・発生時対応に関するアンケート調査、3)学校における心停止予防・発生時対応策の考案、の三つである。1)学校における心停止の疫学調査については、すでに論文作成が終了し投稿済みである。平成26年3月に査読付き英文医学雑誌Resuscitation誌へ投稿、査読者から好意的な返事を得ている。2)学校における心停止予防・発生時対応に関するアンケート調査については、大阪府の一自治体の中学校を対象に予備調査を実施し、アンケート調査の不備等について検討・修正し本調査を実施する予定である。3)学校における心停止予防・発生時対応策の考案については、学校における心停止の疫学調査で得た疫学的事実とアンケート調査の結果に基づき、アメリカ心臓協会のStatementも参考に考案の予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査については平成25年度中に終了予定であったが、予備調査にてアンケート内用に不具合等修正点が見つかったため最終年度に持ち越された。 学校における心停止の疫学調査については論文作成が終了し、すでに投稿段階に入っている。
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Strategy for Future Research Activity |
学校における疫学調査に関する論文作成は終了し、英文学術雑誌への投稿が終了している。英文雑誌Resuscitation誌から好意的な返答を得ており、本研究の一端を広く公開できる予定である。 アンケート調査については6月までに終了し、調査結果を平成26年12月末までに報告会・所属機関のホームページ、学会等を通じて公表予定とする。アンケート調査には文書作成・郵送費・データベースへの入力等の費用が発生するが、残る予算内で実施可能である。 学校における心停止予防・発生時対応策の考案については、既刊「学校における突然死予防必携」、アメリカ心臓協会のStatement等を参考に、我が国の実情に配慮したMedical Emergency Response Planを作成する。本邦における学校における心停止は、心疾患の既往と運動負荷が関連していることが疫学調査から明らかとなったため、心疾患のスクリーニング・運動制限・心停止発生時のチームアプローチを中心に対策案を考案する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
予定していたアンケート調査が次年度実施となったため、調査に関わる費用が繰り越されたことが主たる理由である。 予定通り、平成26年内にアンケート調査を実施し、文書作成・郵送・データ入力等の費用として支出予定である。最終年度となる平成26年には、本研究成果を公表するための報告会開催およびweb page作成を企画しているため、それらへの支出を行う予定である。
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