• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2013 Fiscal Year Research-status Report

心肺停止蘇生中での肺冷却による頭部冷却法の開発

Research Project

Project/Area Number 24592751
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

櫻井 淳  日本大学, 医学部, 助教 (40339320)

Keywords心肺蘇生 / 低体温療法 / 選択的脳低温療法 / 虚血中低体温
Research Abstract

心停止蘇生後症例における低体温療法の有効性は確認されたが、未だ転帰が不良である症例が多い。心停止中に低体温療法が実現できれば更なる転帰の改善が予測される。現時点で心停止中に低体温療法を施行する方法は確認されていない。心停止中は血流が緩徐になることから、吸入酸素を冷却し肺で熱交換を行うことにより血液を冷却すれば、心停止中の低体温が実現できる可能性が有ると考えられた。
本年は酸素冷却装置の開発を行った。当初予定していた、酸素加湿器に氷を入れる方法では室温以下には冷却は不可能であった。そこで、血液加温コイルをペットボトルに挿入し水を入れて-80℃に冷却し、血液加温コイルに酸素を通す冷却装置を作成した。この装置をバックマスクに装着した、冷却実験を行ったが酸素冷却に至らなかった。そこで、この装置をジャクソン・リースに備え付けて温度測定を行ったところ、酸素が0℃前後に冷却した上で投与することが可能となった。
現時点で研究者自身が試してみたが、安全性に問題は無かった。この装置の安全性の確認のための第1相のボランティア研究をするため、日本大学板橋病院臨床研究審査委員会に申請を行ったが、新規医療器具のボランティア研究に対する体制(カルテ作成等)が十分に確立されていなかったため、新たに新設してもらうために時間を要した。平成26年3月時点で1回目の審査が終わり訂正版を提出したため、4月に審査が通ればボランティア研究が開始される予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初予定していた器具では冷却が出来ず、より効率的に酸素冷却を行う新規医療器具の開発のために時間がかかってしまった。また、換気器具に冷却装置を装着する際に、バッグマスクでは冷却できなかったこと、ボランティア研究の病院内体制が確立されるまでに時間を要してしまったことも遅延の原因となっている。

Strategy for Future Research Activity

酸素がきちんと冷却できることは確認した。ボランティア研究で安全性が確立されたら、第2相の心停止蘇生症例でのsingle armの臨床研究を開始する予定である。また、心停止蘇生後症例の蘇生中の温度変化を合わせて検討し、この装置を利用すれば脳の冷却が可能であることを示す。この結果を国内学会(日本救急医学会)と国外学会(米国集中治療学会)上記に二つの検討は今年度中に終了を目指す。その後に第3相の冷却装置使用群と非使用群の無作為検討を行う予定である。有効性が示せたら多施設検討や商業ベースの冷却装置の開発を目指す予定である。

URL: 

Published: 2015-05-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi