2013 Fiscal Year Research-status Report
血漿マイクロRNA発現による骨折治癒遅延の新しい分子治療の解明
Project/Area Number |
24592752
|
Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
原 義明 日本医科大学, 医学部, 助教 (20386197)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
M GHAZIZADEH 日本医科大学, 付置研究所, 准教授 (30190979)
清水 一 日本医科大学, 付置研究所, その他 (60398873)
益子 邦洋 日本医科大学, 医学部, 教授 (70165695)
|
Keywords | 骨癒合遷延 / microRNA / TGFB1 / BMP2 |
Research Abstract |
本研究の目的は、骨折治癒遅延を示す患者と通常の治癒過程を示す患者より採取した血漿を用いてmicroRNAプロファイルの違いを明らかにすることにより、TGF-beta 1とBMP-2遺伝子を標的とする特定のmicroRNAが骨折治癒遅延の早期診断の臨床的マーカーになりうる可能性を検討することと、分子標的治療のための新たな標的microRNAを同定することにある。さらに標的microRNAを異なる濃度で骨折兎モデルに静脈注射し骨折治癒遅延を確認する。また標的microRNAを抑制するantisense oligonucleotidesおよびRNA analogs (antagomirs:miRNA阻害剤)を投与し、治癒改善状況を確認する。以上により骨折治癒遅延に対する新しい分子治療を確立させる基礎的データの集積と発症機序の解明が可能となる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実際の臨床症例から、研究の趣旨を説明し同意を得た患者さんより採血を行い、その血漿を-80℃の冷凍庫で保管し収集した。サイトカインBMP2とTGFB1の定量キットを用いて血漿内の両サイトカインを定量した。数値がばらつくため、検査業者SRLに依頼し、再度定量を行った。骨癒合過程が良好な症例と不良な症例を分類して、その特徴を検出した。次に症例を絞り両サイトカインに関連するmicroRNAの増減を調査する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
成果を学会発表すると共に、論文作成予定。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実際の臨床症例から、研究の趣旨を説明し同意を得た患者さんより採血を行い、その血漿を-80℃の冷凍庫で保管し収集した。サイトカインBMP2とTGFB1の定量キットを用いて血漿内の両サイトカインを定量した。数値がばらつくため、検査業者SRLに依頼し、再度定量を行った。 BMP2,TGFB1に関連したMicroRNAを測定する予定。学会発表、論文作成予定。
|