2013 Fiscal Year Research-status Report
敗血症性急性腎不全に対するmesenchymal stem cell移植療法
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24592756
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
武山 直志 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00155053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平川 昭彦 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (00319633)
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Keywords | 血管内皮前駆細胞 / angiopoietin 1 / CXCL8 |
Research Abstract |
敗血症ショック患者を中心に検体を採取している。採取時期は0日、3日目、7日目の三回行っている。末梢血中のCD34+細胞はFACSにて測定を行っている。CD34+細胞は7AAD-, CD45dim、CD34+でgatingを行い、数が調整されたbeads入りのスピッツを用いることによりその絶対数を計測している。再生関連mediatorとして血漿中vascular endothelial growth factor, angiopoietin 1及び2,CXCL8,CXCL12をELISAにて測定中である。 現在得られた結果によるとCD34+細胞は0日目に最も低値であるが以後徐々に増加してくる。しかしながら予後の悪い症例ではその増加が認められない。同様な傾向はvascular endothelial growth factor, angiopoietin 1及び2でも認められている。これらの結果を総合すると、敗血症性ショックでは血管内皮細胞障害が認められるためその修復目的として骨髄から前駆細胞の放出が生じる。末梢血液中に遊離してきた血管内皮細胞前駆細胞は急性肺障害を生じている肺血管内皮細胞などに 到達し、障害内皮細胞と置き換えられ血管内皮細胞の修復に寄与していると推察される。その際血中濃度の高まった再生因子が骨髄からの前駆細胞の誘導、分化を促進させていると考えられる。現在症例数を増やしてこれらデータの集積を図っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験はgreen mouseの飼育および脛骨からの骨髄採取に問題点が残っているため進捗状況が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験の遅れを取り戻すと共に臨床検体の採取数を本年度中に増加させることにより当初の計画を完成させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度は実験動物からの骨髄採取手技上の問題点があり動物費が計上されなかった。 実験動物関連手技を見直し速やかに動物実験を再開する。
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