2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24592777
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中村 雅典 昭和大学, 歯学部, 教授 (50180394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野中 直子 昭和大学, 歯学部, 准教授 (20307052)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 造血 / hamel node / bisphosphonate / 骨髄 / 脾臓 / 肝臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに我々が得た結果、すなわち、1.肝臓における髄外造血(主に赤血球造血)の誘導、2.末梢血内での有核赤血球の出現、3.Hemal Node様構造の出現という3点について詳細に解析を進める。 Hemal Node様構造が誘導されない個体においても1と2の所見は常に得られていることから、基本的に肝臓における髄外造血が誘導されることは明確である。したがって、最初に肝臓における髄外造血について解析を行う。肝臓における髄外造血と末梢血中への有核赤血球の出現は、成体において一次造血が誘導されていることを強く示唆するものである。一次造血と二次造血におけるグロビン遺伝子の発現は異なることが明らかとなっている。したがって、髄外造血におけるグロビン遺伝子発現プロファイルの解析を行うとともに、肝臓における髄外造血の場とストローマ細胞、関連因子についても解析を行う。近年、肝臓における造血に関連した肝組織内でのepihtlial-mesemchymal transition (EMT)についての報告もあることから、ストローマ細胞の分化・機能発現についての詳細な検討も行う。 Hemal Nodeとは、反芻類にのみ存在するリンパ器官であり、リンパ節と類似の内部構造を有するが、輸入リンパ管および輸出リンパ管は存在しないとされている。血管と連絡しており、リンパ洞内および髄質内にはリンパ球の他に赤血球が存在するが、造血については報告がこれまでほとんどない。したがって、マウスに誘導されたHemal Node様構造がこれまでに報告されている構造と同等の構造•機能を有しているのかについて、詳細な組織学的、免疫組織学的解析を行うと共に、この構造内での造血動態についての解析を行う。 以上の結果を基に、成体内における一次造血と二次造血の共存、新規造血巣の誘導に関わる細胞とその微小環境を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一次造血機構の発現は常に認められているが、Hemal Node様構造の誘導が必ずしも認められるわけではない。その詳細についての解析の必要性が生じたことが主体要因となり、十分なデータの蓄積に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
マウスに与える実験環境(飼育環境、薬剤投与の時間等)を制御することにより、安定した結果を得ることが出来るようになってきた。その結果、データ解析もこれから順調に進行することが出来ると考えている。
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Causes of Carryover |
新規に誘導されたHemal Node様造血組織における胎児型ヘモグロビン発現に関わる遺伝子解析とそのデータ蓄積に予定以上に時間がかかり、その結果、学会発表と論文作成が遅れた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データの蓄積、学会発表ならびに論文作成に使用する。
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Research Products
(15 results)
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[Journal Article] NKG2D+ IFN-γ+ CD8+ T cells are responsible for palladium allergy.2014
Author(s)
Nakamura M, Ono M, Nishiya T, Nakamura S, Takeda Y, Dobashi A, Takahashi A, Endo M, Ito A, Ueda K, Sato N, Higuchi S, Kondo T, Hashimoto S, Watanabe M, Watanabe M, Takahashi T, Sasaki K, Nakamura M, Sasazuki T, Narushima T, Suzuki R, Ogasawara K
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Journal Title
PLOS ONE
Volume: 9
Pages: e86810
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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